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何故書けないのか ~創作小説挫折あるある~

 おはようございます、当方128です。

 4月頃から書こう、書こうとずっと思っていた短編小説(4000字以上)の新作が、6月にようやくアイデアが浮かび、それでも設定の整合性が取れず停滞が長らく続き、最近になってようやく解決の糸口が見えてきました。なんと元々のアイデアから2作品が生まれそうな予感さえします。

一応、証拠写真(世界観の設定。ほとんど書けていない

 要するに、まだ本編を1文字も書いていないのに5ヶ月が経過しようとしているのです。流石に遅すぎます。

 今回は完成を目指して突っ走るつもりでいますが、過去を振り返ると私は創作を途中で投げ出すことの多い人生でした。反省の意味も込めて、人は何故創作を挫折してしまうのか、挫折する人の「あるある」を私の実体験から書き出してみます。

あるある1:ネタだけならいくらでも浮かぶ

 私は物語のネタならいくらでも浮かびます。『ストリートライブでの出会い』や『童貞がビッチに恋する学園もの』『アイドルを仕事としか思っていない女』『Fラン大の逆襲』など、書きようによっては面白くなりそうなネタを過去にたくさん考えてきましたが、その99%は形に出来ていません。ただし、noteなどの企画で与えられた「お題」がヒントとなり、元から考えていたネタと組み合わせることで作品が完成することもあります(↓)。

 それはさておき、私は今年の2月下旬に『女性のファッション』をテーマにした話を書こうと思い立ちます。こちらは最終的には完成しました(↓)が、途中で何度も挫折しそうになったので、ここからは当時の創作過程を例に挙げながら説明していきます。

あるある2:プロットや構成で挫折する

 ざっくりとしたネタは浮かんだのに、その詳細を詰めていくと、設定の整合性が取れないなどの問題点に気付き挫折しがちです。

 前述の『ガーリーな魔法少女』は当初こんな感じで構成を組み立てていました。

アプリ『Nola』を使用(Webと連動。画像はWeb画面をスクショしたもの)

 長いので簡単にまとめると(全然簡単ではない)

【起】2019年の東京。「おしゃれカースト」最下層の女子大生(主人公)が人生を楽しめず、おしゃれになりたいと願う。彼氏とのデートが翌日にあるのだが乗り気になれない。

【承】デート当日の朝、主人公は何かの拍子で2005年にタイムスリップ。デニムパンツ全盛期の頃の女子大生にとって現代のファッションはレベルが高く見える。よって主人公はおしゃれカースト最上位に。人生が楽しくなり、ずっとこの時代に居たいと思う。

【転】主人公の影響で周囲のおしゃれレベルも上昇し、追い越す者も現れる。主人公は結局この時代でもカースト最下層に落ちぶれてしまう。
 そして3年が経過し、現代に戻るチャンスが到来。主人公は彼氏の待つ現代に戻るのか、この時代に留まるのか。

【結】結局、現代(3年経ったので2022年)に戻った主人公。彼氏と3年越しのデートを果たす。彼氏だけはファッションを褒めてくれる。
 また、この3年の間に驚異のウイルスが世界中に蔓延、大学はオンライン授業がデフォになり、ファッションにこだわる必要性を失い「おしゃれカースト」も自然消滅し争いは無くなった。めでたしめでたし。

 このように当初は「タイムスリップもの」で考えていました。しかし、何故タイムスリップしたのか、どうやって戻れたのかなど具体的な方法は浮かばず、結局この設定を使うのを諦めてしまいます。幸運にも「魔法少女がトレンド会議で流行を決めている」という、タイムスリップの代替になるアイデアを思いついたから何とか完成に漕ぎつけましたが、もしそれが浮かばなければ挫折していたことになります。恐ろしい。

あるある3:本編を書くと設定の甘さに気付いて挫折する

 何とか構成も組み立てたところでいよいよ本編を執筆するわけですが、途中で設定の甘さに何度も気付き、前に進めなくなります。『ガーリーな魔法少女』を例にすると、魔法少女と魔女の世界観を深く考えていなかったことが災いし、途中で何度も考え込み、書けなくなります。女性のファッションは元から興味があったこともありイメージしやすかったのですが、魔法少女の世界は全く想像力を膨らませられません。ネットで調べまくったり参考文献(↓)を購入し、視覚的に想像しやすくすることで何とか挫折は免れました。

あるある4:文章表現が浮かばず挫折する

 脳内にあるイメージを適切な、かつ少しでも美しい文章表現に変換するのは今でも難しいと思う時があります。特に情景描写は大の苦手なので、表現が浮かばないと何日も筆が止まることも。

あるある5:自信を失い挫折する

 これも深刻なあるあるです。途中まで書いては読み返し、書いては読み返しを繰り返すうちに、面白いと感じられなくなり自信を失います。当時のつぶやきにも書いてあります。

あるある6:矛盾を解消できず挫折する

 完成に近づけば近づくほど(長ければ長いほど)途中の細かい粗や矛盾が顕著に表れがちです。あらゆる壁を乗り越えここまで来たにもかかわらず、矛盾を一箇所見つけるだけで絶望に陥り、完成しないのではとさえ思います。当時のつぶやきはこちら。

おまけあるある

 こんな感じで、創作小説には挫折ポイントがいくつも存在し、その度に負けずにアイデアや解決策を考えながら書き進める強い気持ちが必要であることが分かります。実際負けて世に出せなかった書きかけの作品も少なくありません。書ける方は全員凄いですし、ましてや短期間に何作品も完成させている方は尚更です。私の新作の完成はいつになるのやら。

 最後に、挫折あるあるではありませんが、『ガーリーな魔法少女』の創作を通して気付いたあるあるを2つほど。

それっぽいBGMを鬼リピしがち

 雰囲気の出そうなBGMを繰り返し聴きながら書くことが多いです。特に聴き込んだのはこのあたり。

 あとは『アイカツ!』の曲を色々(特に『fashion check!』)。普通の曲のみならず、アニメやドラマの劇中BGMなんかをひたすら流し続けることもあります。ちなみに新作執筆に向けて『HERO』のサントラをメルカリで購入しました(なぜ?)。

関係ない時にアイデア浮かびがち

 これはガチのあるあるです。

PC画面と向き合っているよりも、本やネットからヒントを探している時よりも、創作とは全くかけ離れたことをしている時のほうが、ふと浮かんだりするのだ。

過去の記事より引用

 例えば仕事中だったり電車の中だったり友人と遊んでいる時だったり。なんでだろう。

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