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玄米に含まれるフィチン酸がミネラルの吸収を阻害する

こんにちは、ちょらです。

豆類や玄米などの穀物に多く含まれるフィチン。

酸化を防いだり、免疫力を高めたり嬉しい効果がある物質ですが、一方でミネラルの吸収を阻害するというデメリットも指摘されています。

しかし、これは誤解であると数々の研究で報告されています。

これにはフィチンとフィチン酸が別の物質であることが関係しています。

今回はそんなフィチンやフィチン酸の違いを紹介していきます。


フィチンとは

フィチンとは米や豆に含まれる天然の成分です。
カルシウムなどのミネラルと結合した状態で存在し、安定した物質です。

抗酸化作用や免疫力の向上など、私たちの体にとって有益な成分と言えます。

フィチン酸とは

イノシトール6リン酸という化合物です。
フィチンが他のミネラルと結合しているのに対して、フィチン酸は結合していません。
そのため化学的に不安定で、カルシウムなど他のミネラルと結合しようとします。

これによってミネラルの吸収を阻害するとされています。

ただ、これはフィチン酸を過剰摂取した場合であり、適量であれば問題ありません。

また、フィチンの代謝過程で生じるフィチン酸には、抗がん作用や心血管疾患の予防になるとも言われています。

玄米に含まれるのはフィチン

玄米に含まれているのは不安定なフィチン酸ではなく、安定しているフィチンです。

そのため、ミネラルの吸収を妨げる事はありません。
またフィチンの効果に加え、フィチンの代謝過程で生じるフィチン酸によって、免疫向上やがん予防、抗酸化作用など多くの健康効果が期待できます。


まとめ

  • フィチン酸がミネラルの吸収を阻害するのは誤解

  • フィチンには抗酸化作用や免疫活性化などの効果がある

  • フィチン酸にも抗がん作用など嬉しい効果がある

  • サプリ等で過剰摂取しなければ、ミネラルの吸収を阻害される心配はない

それではありがとうございました。
健康生活をお過ごしくださいっ!


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