父親というものについて

27年間生きてきて
私が父に対しての思いについて整理したいと思ったのは最近のことである。

私の父は血が繋がってない。10のときに初めて会い、三ヶ月でいつのまにか彼の戸籍に入っていた。

初めて会ったとき、シングルマザーだった母の救世主だと思いとにかく彼の話を真摯に聞いていた。
言われたことは守り勉強も信じられないほどした。
おてんばだった性格を封印し、彼の話をとにかく聞き立てることに一生懸命だった。

早く家族にならなくてはという一心で。

そんな中、弟が生まれた。

やっぱり血には勝てないと思い知ったのはこのころからである。どんだけいい点を取ろうと賞を取ろうと誰も見ることもなく、みんな彼に夢中だった。
とにかく幼い頃はそんな状況が大嫌いでたまらなかった。

なぜ生まれてきたのだろう、私さえいなければとても素敵なお家なのに、なぜここに存在しなくてはならないのだろう。もっとちゃんとした子供にならなくちゃ。

ぐるぐる回った思想といびつに出来上がった私の性格と無理が転じて綺麗に中学3年生の時に不登校になった。来る日も来る日も、なぜ生まれてきたのかを考え、早く消えてしまいたいと思うようになった。高校に上がると周りの友達に助けられて、かなり精神面で支えてもらい立ち上がれた。

それでもやはり今も
人との距離感が時々わからない。

何も語らなくなった父にどう接していいかわからない。居ないものとして考えていた方がかなり楽なのである。

数年前、戸籍を抜くという制度がありそうしようかと思ってた。

わたしのこの憎悪は一体どこからくるのだろう。

ステップファミリーは本当に難しいと思う、小さい頃の歪みは決してすぐには埋まらない。
離婚してくださいと提案したこともあり、なかなか受け入れてもらえないこともあった。


自分勝手だと言う人もいる。そんなふうに受け入れてくれた父に感謝すべきだと言う人多いのではないのだろうか。

全く理解できないし反吐がでる。
結婚するべきではなかったと夜な夜ないう父に、わたしこそと思う、私が父にさせてあげたのに都まで思う。なぜ大人なのに当時、責任を持たなかったのか。
もっと幼い記憶のない時にいってくれ。今も耳に残る、ほんとうに大嫌い。

嫌いというだけで済まないのがややこしい。
私が結婚する時に父を呼ばない選択があるならぜひそうさせてほしい。
家族ってなんなんだろう。普通ってなんだろう。
何気ない周りの言葉やこうあるべきという発言に疑問しか湧かない。

私には全てが難しすぎる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?