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問題解決能力を高めよう/3.事例で考えよう・⑥真の理由を文章化してみる

真の理由について、以下のように説明してきました。

解決の対象とする経営課題は何であり、提案する「システム」や「ツール」、あるいは「制度」などが、それらの経営課題の解決に対してどのような効果を有するのか、ということを説明するもの

今回は、BtoBの製造業において、メールマガジンを導入するための提案書を作成する、という事例で説明していますが、具体的な稟議書の文面にしてみたいと考えます。

書き出しについては、いろいろなパターンがあると思います。
ここでは、最初に「どのように経営課題の解決に資するのか」ということを、箇条書きにして記載してみました。
稟議書の基本として、「3つ」の要素を書くようにすると、見た目もよくなります。

この説明文はあくまでも一例です。
当社の経営課題を明確に位置付け、提案する「システム」や「ツール」、あるいは「制度」などが、その課題の解決にどのように資するのかを、その具体的な手段も含めて明確に書くことが重要です。

続いて、2番目の効果について言及します。
こちらについては、第1番目の効果との関連性があるものを挙げたことから、説明は簡潔なものにとどめています。

第3の理由については、実際の事例をヒントにして書いたものです。
メールマガジンの効果は、基本的には広い意味での「広告宣伝」にほかならなりません。自社や自社製品に対する認知度の向上や、イメージや好感度の改善などが主たる効果であって、だからこそ、導入を提案する「真の理由」となるものなのです。

しかし、この第3の理由のように、少し視点を変えた効果を記載することで、聞く側に対して「なるほど、そういう効果もあるのか」という認識を持たせることは、提案を通す、という観点からは重要です
ただし、あくまで「真の理由」ですから、「経営課題の改善に資する」という理由を記載することは、どうしても必要な条件となります。

以上、「真の理由」として必要なものを、事例として文章化してみました。

次に続きます。

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