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天然温泉で痛みを引き出し、超音波浴泉で疲労回復! 栃木県 板室温泉勝風館【おひとり様女子旅記録】

下野の薬湯と呼ばれる効能を持つ板室温泉は
湯治の里として知られる
国民保養温泉地という事で
いつか訪れたいと思っていた温泉。

行ってまいりました。
選んだお宿は
那珂川上流の山間にひっそりとたたずむ
「笑顔が自慢の静かな癒しの宿」勝風館。

お宿は路線バスの終点
板室温泉バス停のすぐ近くにあります。


お宿のすぐそばに 路線バスのバス停があります。 

だいたいの到着時刻と
バスで向かうことだけをお伝えしていたのですがバスを降りると声をかけられました。

お迎えに来てくださっていたのです。

早速の笑顔のお出迎えに
嬉しくなりました。


玄関。

板室温泉には22本の源泉があり
各お宿ごとに成分や温度に若干の違いがあるそうです。


お布団はすでにたたまれた状態で 畳の上に用意されています。


施設内は清潔感があり客室も落ち着いた感じです。

客室は六畳間。
客室にあるポットは電気ポットではないので
お湯が冷めたら共用の洗面所にある給湯器で
お湯をセルフで入れ替えるようになっていました。


お茶請けには大きくてピカピカの黒豆が!
美味しかったです。


館内は
湯治宿の雰囲気です。
共用の冷蔵庫と流しがあって
冷蔵庫の中に入れるものに記名する用の
油性ペンが用意されています。

館内。
上手く映っていませんが 冷蔵庫の上には
カメムシ対策用のガムテープが たくさん置いてあります。

早速浴場に出向きます。
源泉掛け流し、板室伝統のぬる湯。

お湯は無色透明です。
アルカリ性が強く毛穴の汚れを落とし
ぬるいお湯ですが身体の芯までしっかり温まります。

入浴後にかなりの発汗があるのも
板室温泉の泉質の大きな特徴とのこと。

寒くて上がれないのではないかと思うほど
ぬるいお湯なのに
ものの数分で汗だくになりました。

明るい光がふんだんに差し込む浴室。
ぬるいと感じつつ汗だく。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かると
身体の悪い部分が痛くなり
やがて良くなっていくそうです。
身体のどこかが痛い方
疲れが抜けないという方におすすめ!

私も肩の痛みがありました。
宿泊した日の夜、痛みで何度も夜中に目が覚めて
辛かったのですが(こんな事は初めてです)

チェックアウト後、痛みがゼロになっている事に気づいて本当に驚きました。

【「痛い、つらい、疲れた」と思っている方、
800年余り続く湯治を一度体感してみてください】
お宿のパンフレットの言葉に深く共感します。

驚きはもう一つ。
洗顔料無しでも温泉で顔を洗うと毛穴がさっぱり。
強アルカリ性の単純温泉の効能なのでしょうか。


1か所の湯口から2か所の浴槽にお湯が注がれています。 片側は少しだけあたたかい浴槽ですが普通の温泉からしてみれば明らかにぬるいです。

2つある浴槽のうち片方は
「超音波風呂」ということで
決まった時間になると
ジェットバスのように泡がブクブクと出てきました。

超音波浴泉は
皮膚の奥深くまで温める温熱作用
細菌を破壊する殺菌作用
毛穴の油汚れをとる乳化作用等
数々の特性を持っているとのこと。


【湯圧によるマッサージ効果と 全身的に肌が艶々する美容効果もあります。】 お宿のパンフレットより。
本当に肌がツヤツヤになりました。



客室に置いてある「超音波風呂時間表」


食事は朝も夕も
部屋にお膳で出されます。

「健康」にこだわった
「おふくろの味」。

野菜は地元産の無農薬のもの
献立は毎日日替わりのものを
家族全員で考えているとのこと。

ご家族が全員
調理師免許をお持ちと言うのも
こだわりを感じます。


シニア世代の方が多い湯治宿ということもあり
食事のボリュームは控えめですが 味付けは優しく
一品一品大変美味しいものでした。
食事は部屋にお膳が運ばれて来ます。


お宿で使用しているお米は
那須塩原ブランドの「自然耕米」だそうです。
大変おいしいお米でした。

夕食のお櫃をカラにしましたら
翌朝のお櫃は 溢れんばかりの大盛りで提供されました!


川の流れる音を聴きながら
良い温泉と美味しい食事と
部屋でまったり。
身体と心がととのいます。


「枕の選べる快眠の宿」の謳い文句あり。
選べる枕のラインナップです。
私は「テンピュール枕」をお借りしました。


朝食も大満足。
お漬け物も全く塩辛くなく、
ナスとキュウリの素材の味が濃く感じられて
最高に美味しかったです。

「フルーチェ」…何十年ぶりかに食べました、笑。

宿の方は口コミ通り
皆さん笑顔で
とてもとても親切でした。
さすが「あったか~い宿」。



フロントロビー。


玄関先の「置いてきぼりの杖」。

お宿の玄関で目についたのが
何本もある「おいてきぼりの杖」。

この温泉は痛みをいったん出してから
回復していくということですが、
痛みを通り越してよくなった方の多くは
ついていた杖を置土産として残して帰られるそうです。

ひとり旅で湯治気分を満喫出来ました。

季節ごとに泊まりに来たいと思えるお宿です。


1泊2食8,800円+入湯税150円。


泉質:アルカリ性単純温泉 pH:9.7
入浴可能時間:24時間
チェックイン14時  チェックアウト10時

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