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30分間、思いつくだけ、書いてみた。


よーい、ドン。
ストップウォッチを押す。
与えられた時間は、30分。
いつもこうやって、闘ってる。
なにを書いていいかなんて、分からない。
とにかく、書く、書く、書く。
朝起きてから、書いていく。

スタート地点も、ゴール地点も分からない。
別にそれでいいんじゃない?
何かを書くとか、話すって、そんなもん。
一番の邪魔者は、自分。

クオリティを求める自分が邪魔をする。
ああ、ヤダヤダ。
いつから、こんなアタシになったのかしら。

アタシって、書くだけで、主人公の性別が変わる。
変わって、見える。ヘンなの。へんなの。
でも、それで救われた人もたくさんいる。

アタシもそうだし、なんてね。

ボクって書いたら、純朴な感じ。
オレって書いたら、プライドが見える。
私って書いたら、真面目かな。
ワタシとか、ウチだと、体温が宿る。

なんの話かって、感覚の話だよ。

ピュンピュン、思考が飛んでいく。
窓の外から、車の音、飛行機の音。
子どもの声、鳥の声、世界の声。
今日は一体、なにが始まるのかしら。
暇で、暇で、暇で死にそう。

人って、暇には耐えられないよ。
仕事をしてたら分からないと思うけど。
ワタシみたいな人間には、よく分かる。

暇だから、いらんことを考えてしまう。
いらんことだよ、いらんこと。
みなまで、言うな。

今日はどうやって、暇を潰そうか。
こんな生活が羨ましいって? 
贅沢言っちゃいけないよ。
毎日、暇と向き合う人生なんて、ほんと最悪。

できれば、仕事がしたかった。
でも、できない人だって、世界にはいる。
みんな、心の目、開いていこうよ。

30分って、意外と遠い。
まだまだ、この旅は続きそう。
楽しみが待ってると、時間が長く感じるらしい。
明日は遠足! ああ、待ち切れない!
確かに、ワタシにもそんな時代があったと思う。

タイムが遅い。
足が速い人は、スラスラと進むんだろうね。
なにに対しても人と比べてしまう。
でも、比べるって、そんな悪いことじゃないと思う。

きっと神様かなんかに、おんなじ時間を与えられる。
みんな、等しく、時間を過ごす。
だから、周りと比べて嫉妬する。
同じ状況、同じ条件、なのにワタシはこれなのかって。

嫉妬するから、頑張ろうと思うんだ。
だからワタシは諦めるって、流石に卑屈すぎるよ。
自分には出来ないからって、本当に、そう思う?

だって、時間は、みんな同じなんだよ?
どう使うかは、自分が決める。
足の速さは関係ないよ。
体格差だって関係ない。
時間のせいにしちゃいけない。

こんなに前向きなのに、仕事ができない。
ああ、悲しいし、なんだか笑える。
やる気はあるのに、動けない。
なにをしたって、クビになる。

何かが、おかしい。
何かが、おかしい。

そう思いながら、今日もカタカタ筆を走らせる。
正確にいうと、筆ではなく、指を動かしてるだけ。
本当は、筆がいいらしい。
そんなことも分かってる。

キーボードは、文字を打つのが速すぎる。
頭と文字が直結しちゃう。
ロボット化だよ、完全に。

残り、5分。

さて、ここまでなにを書いてきたのか。
一体、なにが書きたかったのか。
時間が経てばわかることかな?
いや、きっと分からない。

それでも、最後の最後までキーボードの文字を打ち込む。
カタカタ音が気持ちいい。
もはや、それだけのために、カタカタしてる。

【押すあhgファ卯shファイsださだdv。あs「dbv】

適当に打っても、気持ちいいワケではなかった。
面白い。
少しだけでも、意味を持たせた言葉を書くから気持ちいいらしい。
ああ、時間が迫ってきた。
最初は途方もなく、遠く感じていたはずなのに。
気付けば、寂しくなっている。

なんて、不毛な記事だ。
まるで読む価値がない。
砂浜の砂の一粒よりも、小さい小さい、情報量。
なにも怖がることはない。

やっとゴールが見えてきた。

いつも不安と隣り合わせな毎日。
でも、怖がることはない。

だって、ワタシは砂の一粒だから。
踏まれもしない、そんなモノ。

ただ、海に流されて、今日もどこかに浮いている。

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