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なんでもやるマン!


子どもは、なんでもやってしまう生き物だ。口の中にオモチャを入れてみたり、危なそうな虫を触ってみたり、砂場にダイブをしてみたり、電車の中で寝転んでみたり。予想だにしない行動をすることが多い。その瞬間を生きているといういうべきか。とにかく、なんでもやってしまう。そして、痛い目を見て、学んでいく。


それが大人になると、まるで未来予知でもできるかのような行動を取るようになる。この道を進んだら、迷子になるかもしれない。ここで遊んだら汚れるに決まっている。出来ないかもしれないから、挑戦しない。知らないものや、未知なるものを危険視して、嫌悪のような感情を抱き遠ざけてしまう。


とりあえず、やってみたら?


子どもが躊躇していたら、大人はそう声をかけるだろう。確かに迷子になるかもしれないし、汚れてしまうかもしれない。やってみても出来ないかもしれない。でも、そんなの、やってみなくちゃ分からないよ。だから、とりあえず、やってみたら?


失敗するのが分かってるんだったら、やる意味がない。そう言われてしまうかもしれない。それは、その通りだ。絶対に失敗するなら、それはダメだと思う。でも、絶対かどうか分からないのであれば、やってみればいい。「失敗したことがないという人は、何も新しいことに挑戦したことが無いということだ」とアインシュタインも言っている。


それなのに、ついつい、「でも」とか「ただ」なんて枕詞を漏らしてしまう。言い訳でもするみたいに、勝手に未来を予測して、失敗を恐れてしまってばかり。これじゃ、マズイよね。


「やってみるよ!」


最近、ウチは、この言葉を口癖にしようと思ってる。英語で言うと、「OK! I’ll try!」だ。なぜだか頭の中で英語をつぶやき、なにごとにも向き合うようにしている。「やる?」と提案されたら、「YES」と即答。「なんでもやるマン!」という、ある種のキャラクターになりきるように、自分に矯正ギプスをはめている。


年齢を重ねたせいなのか。最近、過去を懐古することが多くなった。


ウチは、なんでもやってみる子だった。


とりあえずやってみよう、を忘れたくないね。


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