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【摂食障害克服記】長いトンネルのお話

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#過食嘔吐

吐くことを覚えてしまった #9 【摂食障害のお話】

吐くことを覚えてしまった #9 【摂食障害のお話】

吐くことを覚えたのはいつだろう。

高校生の頃だ。
学校帰りの図書館で、摂食障害の本を見つけた。

見てはいけないような気がして
でも気になるので恐る恐る手に取ったのを覚えている。

誰にも見られないよう
こっこりとその場でページをめくる。

ダイエットをきっかけに
食欲が抑えきれなくなった人の体験談などだ。

まるで私のことだった。

食欲のコントロールができなくなる人が
自分以外にもいることを

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拒食から過食へ。この頃の私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#7

拒食から過食へ。この頃の私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#7

初めて過食をした日のことは
今でもよく覚えています。

似たような経験がある方も多いと思います。
ある日突然やってきますね。
恐ろしい蟻地獄の始まりでした。

抜け出したくても抜け出せない
食欲のコントロールを失ってしまい、
食に支配され、普通の生活を送ることが
大変難しい病です。

はじめて過食した日

たった14歳の頃のお話です。
私は、いつのまにか、拒食症の罠に
ハマってしまっていました。

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体も心も悲鳴をあげる飢餓期【摂食障害のお話】 #6

14歳で拒食症になりました。
この先20年も苦しむことになるなんて
思いもしませんでした。

拒食期。
だんだんと食べ物にこだわりが出て
食べる量が減っていき、それが快感になり
普通体型だった私は、ひと回り痩せて、芸能人のように細く可愛くなった気でいました。

詳しくはこちら。

今回は、拒食についてもう少し掘り下げた話をしますね。

拒食期というのは、身体に必要な栄養が届かず
飢餓状態にあります

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いいなり【摂食障害のお話】 #4

いいなり【摂食障害のお話】 #4

摂食障害になる人の多くは
幼少期に受けた心の傷や寂しさを持っているといいます。

前回の話はこちら。

幼少期の傷②
アダルトチルドレン

そのような言葉は当時知りませんでしたから、気づくのは大人になってからです。

父親はアルコール依存症でした。

何もフラッフラに酔っ払ったり、手が震えるのが依存症ではありません。

飲んでるうちに、いつのまにかアルコールの量が増えていくのは良くある話で、そのう

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拒食期の生活と痩せてしまった私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#2

拒食期の生活と痩せてしまった私に伝えたいこと【摂食障害のお話】#2

14歳で拒食症になりました。
この先20年も苦しむことになるなんて
思いもしませんでした。

この頃の私

交友関係は広く浅く。

少し悪そうな子ともつるんでいたので、
時には怖い先輩に呼び出されたりすることもありましたし、親が呼び出されるようなこともありました。

ぐれていたつもりもないけれど
ぐれかけてたのかもしれないし
そう考えると、その割にはまっとうに育ったなと思ったりします。

まぁ、結

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