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恋する乙女は嘘をつく

「わたし、エクレアが好きなの」

こっちの方が、男ウケするし、可愛い女の子が食べてそうだなぁ~と思っていて。逆にこっちは学生時代、好きな人の前でずっと言えなかった。「わたし、お団子好きなの」・・。わたしの本心。

ことばのイメージってのは、意識してなくてもなんとなく浮かんでるもの。それは、わたしとあなたでは当然違うはずなんだけど、どこかで植え付けてしまったイメージに縛られているっていう可能性は、ある。

ことばのイメージによって、わたしはただの嘘つきになってしまっていた。

一つの些細なウソは、思わぬところでまた別のウソをつかなくてはならないもんで。その度に「あ~何やってんだ、わたしは」と思ってしまいがち。自分で蒔いた種なんですけどね。

例えば、エクレアが好きと思い込んでる彼は、お土産を買うときもちろんエクレアをチョイスする。それはわたしが確かにそう言ったんだから当たり前のこと。けれども、貰ったときはまた「嬉しい」とかなんとか言って嘘をつかなくてはならなくなる。これってむなしい。別に、エクレアだろうが三色団子だろうが、どーでもいいのだ、わたしはわたしなんだから。

と、今となっては笑い話だが、さて果たしてこんなこと繰り返してないと言いきれるかな?

ことばのイメージに引っ張られて、ただの嘘つきになってること本当にない?

真実も嘘も、ことばから生まれるもんで。

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