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格差拡大。~そして取り残されていく氷河期世代~

若年世帯で格差が拡大している。年収500万以下の世帯では子育て率も低下しているーーと言う記事を見かけて、あぁ、すっかり25~34歳の若年層と呼ばれる世帯ではなくなったなぁとため息を吐いた。
高校から大学にかけて。リーマンショックのあおりを直撃し、父のリストラを理由に退学していった学友たち。なんとか乗り越えて卒業したものの、入社した会社が倒産したり、夜逃げしたり、就職できなくて派遣と言う働き方でしか世に出られず、それでも、契約更新されずに、1~2年後には実家に戻ってきている同世代は結構いたあの時代の人々は、結局、スポットが当たらぬまま、貧困中年としてなんとか食い繋いでいるのだろうか。
確かに、あの時代でも結婚して家庭を持っている人はいるけれど、未だに年収500万以下の独身で日々を乗り越えている人はたくさんいるのではなかろうか。なんだったら年収400万以下。実感としてはかなり見かけるのだけれど。
特別な何かになりたかった訳ではないけれど、自分のお父さんやお母さんのようにはなりたいなと夢見ていた時代はすっかり過ぎて、結婚して子供を持って、家と車を買えるのは選ばれし者だけなんだなと実感し、40歳を間近にすると、もう諦めの境地へと行きつつある。
毎日毎日仕事して、家事をして、少しの余興でメンタル保って、仕事して仕事して……そうやって日々を食い繋いでも、大きな病気をしたら自立は難しい単身世帯。50代以降から割りと見かける脳卒中でもやらかしてしまったら、生活保護一直線だろうか……。
数年前、政府は入院を減らし、在宅医療に診療報酬を振るように舵取りしてきたけれど、現段階では老々介護で在宅困難者が増えてきて、後々では単身者のために在宅困難者が増えるのではないだろうか。
介護を家族の自助努力に頼ってきたけれど、その家族を作り支える支援をしてこなかったつけを、この国は、今後、どう支払っていくのだろうか。

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