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入院あれやこれや集

この度訳あって5日間ほど入院することになった。
これから記すのは、その中で起こった出来事をちょびっとかいつまんだ記録。

映画のようなはじまりかと思いきや…

朝9時、病院着。
入院窓口で手続きを済ませると、同じ病棟に入院するで2人の方と一緒になった。40代くらいの気さくな感じの金髪ショートの女性と、30代くらいの、静かだけど愛想が良い女性。
看護師さんが3人まとめて病棟を案内してくれた。小ネタを挟みながら説明する看護師さんと、それに連れられる、年齢も背景もちがう3人。ここからどんな物語が巻き起こるのかーっ…みたいな発想が浮かんでしまった私は、映画の見過ぎだろうか。
無論、現実はなにも起こってない。というか、そもそも、部屋が別だった。笑

病院食ブランド

PCR検査後の隔離が2時間あったため、自分の部屋に入ったらすぐにお昼が出た。
懐かしの病院食。というのも、小学校のとき、2度入院を経験している。
"病院食"や、"機内食"、"学校の給食"の類いをまずいという人もいるが、私は結構すきだ。
その場でしか食べれないからだろうか。病院食にしか出せない空気感が、あのお盆から溢れていて好きなのだ。

手術台にて看護師さん慌てる

入院翌日に手術に入った。手術室はめちゃくちゃ人が多かった。誘導されるままに手術台へ。

そっからの手早さといったら。
次から次へと色んなものが自分の身体に装着されていく。まるで、ベルトコンベアーにのせられた出荷前の人形である。見たことはないが。

左腕をぽんっととられて、胴体を支える台からのびる腕を置く台にのせられる
左手の甲に、点滴用の針を刺したいようなのだが、看護師さん、なにか苦戦している


「どうしよどうしよ、手が長くて」

おーなんと、私の無駄に長い腕が、その台からはみ出ていたために針が刺すのに苦戦していたようである。
そしたらベテランぽい方が笑いながら
「こうすればいいのよ」と言って

「ガチャン」

台がのびたー!

慌てていた看護師さん、私に向かって
「すみません、こんなことないもので」と言った。台が伸びることを知っていたかは分からないが、普段伸ばすことはないようだった。
こちらこそ無駄に長くてすみません。笑

起きたら二重

手術日はとことん眠った。身体にいろんな管がついていて、動けないし、疲労もあった。

そしてようやく起きたらこれだ。

もともと奥二重(ほぼ一重)なのだが、きれーに二重になっていた。笑
お姉ちゃんに写真を送ったら、「二重整形手術だっけ?笑」と言われた。いや、切ったのは、腹である。
しかし本当よくある二重整形のビフォーアフターである。このまま残ってほしいなーなんておもったもの束の間、元に戻っていた…。単に顔が浮腫んでいたかららしい。世の中思い通りにはいかない。

点滴台がちっちゃくなった

前述した通り 小学校のときに入院していたため、自慢にはならないが、点滴も慣れっこであった。看護師さんから「歩いてみましょう」と言われ、点滴台の横に立った瞬間、
「あれ、きみ、こんなちっちゃかったっけ」となった。

「いや。大きくなったのは君である。」
(点滴台の心の声)

ちっちゃかった10歳くらいの自分を思い浮かべて、なんだか感慨深くなりながら、歩行練習の目的地:トイレに向かう27歳であった。

白米とのたたかい

病院食は好きだと言った。好きなんだけれけども、量が多かった。

手術日は禁飲食、翌日は回復食だった。
問題なのは、その翌日からの、白米200g×3コンボである。
普段も、カロリーを気にして、多分120〜150gくらいの雑穀米しか食べていないわたし。
栄養士さんの指導のもとの献立であるし、術後の回復のためでもあるから、全部食べたいと思ったが、特に身体を動かしているわけでもないから、お腹も空かない。朝ごはん200g食べ切ったら、昼ごはんは食べきれず、、という感じだった。

そこに救世主「ふりかけ」登場。
今回も完食できないなぁと思っていたとき、ついていたふりかけをかけたら、一気にご飯がなくなった。
ご飯が進むとはこのことである。
ありがとう、ふりかけ。
でも、あまり胃に負担もかけるのもよくないので、ほどほどにセーブすることにした。笑

退院前日の黄昏時

この文章の書いている今である。
もうすぐ夕方の5時だ。外ではカラスが鳴いている。きれいな夕焼け空である。

非日常を経験した数日間。
やっぱり健康って、すきなごはんがすきなだけ食べられるって幸せだなぁと思った。
あとは、お医者さんや看護師さんをはじめとする医療従事者の方に感謝だなぁと。


じっくり篭ってゆっくりできた時間だった。
社会復帰がんばろう。

さっ、18時からの最後の晩餐に備えますか
もちろん今回も白米200gが待ってます。

トップ画像は、病院の窓からみた今の景色

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