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子育て1年生のデザイナー記録

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2022
10日目の記事です。

はじめに

簡単にプロフィールを説明させていただきます。
私はウェブや、アプリなどのデザインをする仕事をしています。
新卒からずっと同じような職種を続け、気づけばデザイナー歴10年強、2019年に結婚をし、子供を授かり、2020年12月に娘を出産して2022年5月に仕事復帰しました。

これから出産を迎える人に向けて、何か参考になればと思い、産休から仕事復帰後までを書き留めてみたいと思います。

出産まで

2020年4月にコロナで会社がリモート可となったタイミングで妊娠が判明したため、出産までの間ほぼ出社することなくリモートで仕事をしていました。通勤時間が長かったため、満員電車を経験せずに済んで良かったです。

12月出産予定で、11月中旬から産休に入る予定でしたが、"切迫早産の疑いあり"という診断になり、11月上旬からお休みをいただくことに。安定期に入った頃から徐々に引き継ぎを行い、スルッと産休に入りました。産休に入る直前は、帰ってきたらどうなってるのかな...という漠然な不安や、仕事から離れる寂しさを感じていました。

お休みに入ってからは、会社のパソコンを毎日確認してみたり、なんだかんだ社会人になってから1ヶ月以上仕事を休むという経験がなかったのでソワソワした日々を送っていました。

出産&子育て

そしていよいよ出産! 私は、無痛分娩という種類の出産を選択しました。リスクがない訳ではないので、不安もありましたが、どんな形であれ、すベてのお産にリスクはあるものだと思っています。出産は命懸けです。
とはいえ、計画分娩当日、赤ちゃんが斜めに出てこようとしているという事で、その日は中断となり翌日へ。夜中麻酔を入れてもらえない時間に陣痛を経験しました。
そして明け方に麻酔を入れてもらい、無事出産。産後は、痛みや浮腫みで体が思うように動かせず、産後鬱っぽい症状にも襲われました(感情がジェットコースターのように浮き沈みします。なんかよく分からんけど泣けたりするのです)。
産まれてからは怒涛の24時間勤務(育児)が待ち構えており、吐き戻しの多い娘が心配&母乳とミルクの混合だったため作る時間にも追われて毎日が寝不足…体力は交通事故後くらいの気持ちで、はじめての育児にてんやわんやの日々の幕開けでした。
そこから私が会社のパソコンを開けれたのは多分半年後くらいです…

保活問題

ようやく、復帰の事を考えなくてはと保育園を探しはじめたのが、2021年夏。1ヶ月中に近隣の候補である5園の保育園を見学しました。
私の確認した質問項目を添付しておきます。何を聞くべきなのか、色々検索したり友人に聞いたり…そしてその情報をまた違う友人へ共有したり…ワーママネットワークでよくこの話題が出ます。
私は、特に★の付けた項目を重視して希望園の順位を決めました。

【保育園見学質問リスト】
・受け入れ人数、応募数
・1日のスケジュール
・外遊び、おさんぽの頻度、夏の水遊び
・★親参加、不参加のイベント数(クラス数園児の人数)、懇談会、親の委員会の有無
・連絡帳の有無頻度
・★預かり時間、延長保育・料金、急な対応の可否、休園日
・保育士1人当たりの何人担当人数、若手中堅ベテランのバランス、常勤
・保育料以外にかかるお金
・★お弁当デーの有無
・★お昼寝布団の有無、昼寝の安全確認
・着替え、オムツの準備枚数、準備物、服装の指定
・発熱呼び出し何度、薬対応、看護師
・★ベビーカー、自転車預かり可能か
・食事の方針(手作り)、アレルギー対応
・慣らし保育スケジュール
・建物耐震性、築何年、災害時の連絡方法、備蓄
・★冷暖房、トイレなど施設の確認、園庭の有無、おもちゃや遊びの確認
・勉強、リトミックの有無

住んでいる地域にもよりますが、私が住んでいる地域では、4月入所の場合10〜11月に応募。途中入所は希望する月の1ヶ月前の月までに応募でした。

さて、ここで産まれ月問題が発生します。
娘は12月産まれなので、翌年の4月入所0歳児クラスには応募が間に合いません。
しかし、希望園の0歳児クラスに入所するためには6月くらいには埋まってしまう。という事で、娘は1歳児クラスの4月入所を目指して色々手続きをはじめました(地域事情により、空き状況が違うため、早めに区役所に聞きに行くのがおすすめです)。

2021年10月に、2021年12月入所分(育休延長のために1歳までに入れなかった証明が必要なのです)と2022年4月入所分を応募しました。
12月分は落ちた通知が届き、娘の誕生日までに会社に手続きを依頼します。4月分の結果発表は、なんと年明けの2月...(遅い...)。
結果が通知され、実家と家の間にある第一希望の園に無事決まりました。
そして、説明会から入園までバタバタと過ぎ、入園式を迎えました。

【入園に向けて準備したもの】
・おむつ用お名前スタンプ
・服のタグにつけるお名前シール
・靴下用のお名前シール
 (服用に準備してたものが固かったので伸縮性のもの)
・上から被れる服(前あきNG) ←これはうちの園の規定です
あとは家にあるもので準備できました。ひたすら持ち物にシールを貼り、おむつにスタンプを押す作業をしていました。

入園すると、慣らし保育が始まります。スパルタスケジュールの子もいれば、のんびりスケジュールの子もいます。
私の住んでいる地域では、入所後1ヶ月以内に復帰が義務づけられているため、のんびりスケジュールで5月に仕事を復帰しました。
しかし、娘の慣らし保育がなかなか完了せず早めのお迎えなどで、5月中は時短勤務をしていました。

いよいよ仕事復帰

復帰後は、変わらずリモートでの出社OKで、休職中に会社が”フレックス制度”を導入していたため、ワーママにはとてもありがたい条件が揃った状態でのスタートでした。
以前は9:30〜18:00勤務でしたが、私は8:30〜17:00という時間帯で勤務しています。保育時間は8:00〜17:30です。フレックスなので多少前後して働いたり、臨機応変に勤務時間を調整出来ています。リモートで働けるため、フルタイムで勤務出来ることもとても有難いです。
保育園の通いはじめ1か月強程の娘は、毎日泣く、ご飯食べれない、お昼寝出来ない、と不安な事山積みでしたが2ヶ月も経てばケロッとノールックバイバイで私を送ってくれるようになりました(母は寂しい...)。
今では3時間お昼寝して、ご飯もおかわりする日もあるようで逞しく生きています。本当に保育園ありがとうございます。

看病と仕事

保育園がはじまってから、娘は2週間に1回は病気を持ち帰ってきます。毎週のように病院へ通院します。3ヶ月程続き、夏に少し調子良かったかと思うと、冬に近づくに連れて病気を貰ってきます。なんなら親も病気をもらってしまう事も多々あります。
そしてこのコロナが収束しない限り、"濃厚接触者の疑い"というカテゴリが存在するのです。
"濃厚接触者の疑い"になると、保育園からお呼び出しの連絡が来て、5日間の自粛期間となります。本人は至って元気だけど、自宅保育のため旦那と分担して仕事を休まざる得ない環境です。
近くに療育保育の施設などもないため、娘が保育園を休む=仕事を休む。という事になります。
そして、最近娘がコロナにもかかりました。コロナ陽性になると7日間(この時は)お休みになります。本当に長く、誰とも接触出来ず辛い期間でした。幸い娘以外にかかる事なく済みました。

【主なかかった病気たち】
・手足口病
 娘の場合発疹がお尻から出始めて、最初手足口病と判断されず。
 熱が数日出た後、発疹が出始めて、発疹が枯れたら登園可能。
・RSウイルス
 高熱で、発熱期間が長い。症状も辛そうで治るのに1週間以上かかった。
・コロナ
 1日目だけ発熱、咳と鼻水が長く続き、7日間の自粛期間。

復帰後の仕事について

1年半程パソコンを触らず、ソフトにも触れず、コマンドを忘れた私は使い物になるのか? と不安しかない復帰でしたが、意外と体に染み付いてるもんですね。コマンド見返す事なく操作出来るところもあったり、覚え直したらすぐ指が覚えてくれたり。思っていたよりはスムーズに復帰出来た印象でした。
案件にも入り、これこれ! この感じ! という気持ちで仕事がやっぱり好きなんだなと実感しました。仕事復帰しないという選択肢は私の中ではなかったようです。今も、楽しくお仕事させてもらっています。

余談ですが…
家族で遊びに来てくれた友人の旦那さんに、「働いてるのと、家にいるのとどっちが良かった? 」と聞かれた事がありました。私は「働いている方が良い」と答えました。
友人の旦那さんは、働かなかった方が楽だと思ってたけど、自分が育休を取ってずっと家にいる環境を知ってそれだけじゃないって思ったと言っていました。考え方は人それぞれだけど、奥さんの希望を聞いて、専業主婦だろうと共働きだろうと、家事も出来る限り協力し合って、寄り添える環境を作ろうとしている姿が大事だなと感じました。

1日のスケジュール

復帰後の平日は毎日バタバタと過ぎていきます。
自分の時間は寝る前に動画を少し見ることくらいです。
中でも、一番大変な家事は食事です。まだ大人と完全に一緒のものが食べれない&偏食もあるので、2食分を作らないといけません。大人のものは手を抜く日を作ること! 無理しないで惣菜や冷凍食品にも頼ります。
子供の食事は離乳食の頃から、炭水化物、タンパク質、野菜のバランスを考えて準備します。栄養士の友達曰く、タンパク質の取りすぎだけは体の負担になるから気にしてね。と言っていました。
大人もこのバランスが体に良いのでは? と思い、肉と卵や、魚と納豆などタンパク質ばかりの食事にならないように気をつけるようになりました。

家事を少しでも楽にさせるために、食洗機、お掃除ロボットを導入しました。また、マンションを購入したため、お風呂や床暖をアプリで遠隔操作出来たり、雨の日は部屋干しの機能があったりします。調理には、電気圧力鍋や高機能なオーブンレンジを活用して時短になるように便利なものを活用しています。
あと、導入した良かったのは電動自転車と、アレクサと、アレクサに繋がる寝室見守り用のカメラです。これがないと生活出来ないくらい重宝しています。
家電などを使っているとここを改善して欲しいな、こんなのあったらいいなというポイントを考えたりするのが楽しいです。いつかこの経験が活かせるような案件に携わってみたいなと思っています。

【今欲しいなと思ってるもの】
・電動自転車の施錠の有無や現在地が分かるアプリ
 子供に気を取られると閉め忘れるの多々、高額なので盗難も多い…
・冷蔵庫に直接今ある野菜など携帯とも連動して欲しい
 (↑最近CMで販売される事を知りました)
・キッチンに埋め込み型のレシピ機能欲しい…声で操作出来て濡れてても触れるやつ

最後に

まだまだ仕事と育児の両立がはじまったところですが、毎日試行錯誤しながら、子供に成長させていってもらっています。
今までの時代と違うのは、"コロナ禍"だということ。
出産の立ち会いや面会が規制されたり、子供の遊び場へ行くのも躊躇したり制限があったり、ママ友もなかなか作りにくい世の中だと感じる事もあるけど、格段に子育てと仕事を両立しやすい環境になりました。
きっともう元の働き方には戻れないような気がしています。
この環境も受け入れながら、好きな仕事と子育てを続けていきたいと思います。