別冊文藝春秋「その本が、その場所にあること」
書店を舞台に、本にまつわる企画を手掛けるようになって8年がたちました。
2020年は、そのどの年とも違う一年でした。
「そこでしか買えない本」のために、そして、本とお客さんをつなぐ特別な場所のために走り出した初春から、イベント自粛、外出自粛、さらには、書店を含む様々な店舗への休業要請が発令される直前までに考えていたことを綴ったのが、これからご紹介するエッセイです。
冒頭で紹介している又吉直樹さん全編書き下ろしアンソロジー『Perch』は、一度は発売延期になったものの、2020年9月末、ウィズコロナの形にあった方法で販売を開始することができました(※オンラインでも購入可能。詳細はエッセイの最後にまとめてあります)。
年が明け、2021年が始まりました。
予定では本日1月7日、二度目の緊急事態宣言が1都3県に発令されます。
このエッセイを書き始めた当初に思い描いていた未来とはちょっと違う現実に立っているけれど、いま目の前に広がる景色を、私はけっこう気に入っています。これからどんなことが起こっても、気に入るように、自分自身で、かたちづくっていく所存です。
その原点にある想いについて、これまでの挑戦について、改めていま、お読みいただけたら幸いです。
以下、『別冊文藝春秋』2020年5月号に寄せたエッセイのダイジェストです。
2021年
新年のご挨拶に代えて。
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