持続可能な漬物づくりを目指します。
今月、漬物加工業者から商品販売休止の案内が
私の知る範囲で2品出ています。
一つは、干したくあん。
もう一つは、糖絞りと呼ばれている浅漬けの大根の漬物です。
両者とも一定のシェアを確保していた商品なだけに
その代替え品を探される業者さんや問屋さんからの
問い合わせがあります。
しかしながら、
干したくあんについてはこれまでこちらでも書いていますが、
原料の確保がとても厳しい状況で
既存のお得意様の分の確保もできていない状況では
新たに供給することは難しい状況です。
また、浅漬けの大根の漬物については、
同業者で同様の商品を製造している方にも
連絡してみましたが、
秋冬は地場で大根が入手できますが、
夏の時期は北海道からの取り寄せで
原料価格が高騰するために
年間を通して同じ値段で供給するという
これまでの条件ではたいへん厳しい状況ということでした。
では、時期によって値段を変えれば良いのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
現在の食品流通では、漬物は浅漬けも含めて
日配品というカテゴリで青果のように
日々販売価格を変更することは不可能なのです。
※私の認識が違っていたら申し訳ありません。指摘をお願いします。
漬物業界は大変厳しい状況でこうして
供給不可の商品も今後もっと出てくるような気がします。
他人事ではなく、私のところでも
昨年から販売休止している商品もあります。
身近にあるべき漬物が供給できない、
ってことは私にとってはとても辛いし、
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
このような状況は商品を待ち望んでいる消費者さんと
漬物を製造している方にとっても良くないと思います。
野菜を生産してくれる農家さんと、
加工する漬物業者さん、
それを繋いでくれる小売店さん、
みんなが手を取り合い、
待ち望む消費者の方へ商品をお届けしたいと思います。
今日も天日干し大根の産地の方へ伺ってきましたが、
先週末の雨の影響は大きく出ています。
雨ズレと呼ばれる原料も入荷しています。
それでもきちんと乾燥した大根であれば、
味は変わりません。
引き続き、こうしたことをお伝えしながら
商品づくりを行っていきたいと思いますので、
何卒、ご理解をお願いいたします。
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