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クスリ【消毒液】の英単語・歴史|3つの英単語を紹介

きむっちです。

消毒液の英単語はいろいろな表現があるんですよ。
どんな英単語があるか、知りたくないですか。

この記事では
クスリの消毒液の英単語・歴史について紹介していきます。

この記事を読むことで
消毒液のいろんな英単語・歴史を知ることができますよ。

本来なら消毒液の雑学もいくつか紹介したいところですが、
その根拠がはっきりしていないこともあるため、今回の記事では雑学の紹介は割愛します。

消毒液の歴史

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【19世紀から広まった消毒液】

消毒液が登場したのは意外と遅く、19世紀初めごろとされています。
1822年にはフランスの薬剤師がサラシ粉とソーダで作った水溶液で遺体から発生する異臭を防ぐことに成功しました。

ここで出てきたサラシ粉とソーダについて簡単に説明しますね。

サラシ粉・・・次亜塩素酸カルシウム
       化学式 CaCl(ClO)・H2O
           Ca(ClO)2
       
       塩素により漂白されます

ソーダ・・・炭酸ナトリウム
      化学式 Na2CO3

      消毒のときには
      過炭酸ナトリウムが使われる
      化学式 Na2CO3・1.5H2O2
 

それが伝染病患者を担当する医師や医療スタッフに対して、塩素化合物に手を浸すことで感染予防の有用性が認められました。

1846年にはウィーン総合病院第一クリニックにての死亡率が第二クリニックより高かったというデータがあります。

このときの原因が消毒不足だったと言われています。このようなことから、病院では塩素化合物を使った消毒液で手指の消毒が行わることにつながったのです。

その後も医療機関では手洗いと消毒が重視されることになり、病院では患者さんを守るために消毒が取り入れられるようになりました。

次第に手指だけでなく室内での微生物除去のための消毒、医療機器の消毒などで幅広く消毒液が取り入れられることにつながったんですよ。

参考サイト(メドアグリケアグループ)

消毒されるメカニズムとして酵素が関係している

ここで、消毒されるメカニズムとして
酵素(こうそ)が関係しています。

人間の血液には酵素が含まれているからこそ、
消毒液としてよく使われる

消毒液の英単語

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意外かもしれないですが、
消毒液の英単語は1個だけじゃありません。

ただし、
微妙に意味合いが違います。

ここからは
動詞で「消毒する」に沿って解説していきますね。

今回紹介する「消毒」についての英単語はこちら
(カッコ内に日本語ぽい読みを書きました)

● sanitize
  「サニタィズ」
● disinfect
  「ディスインフェクト」
● sterilize
  「ステララィズ」

ここから1個ずつ見ていきますね。

● sanitize

"sanitize"は「衛生」というよりは
「菌がいない状態にしておく」のニュアンスがあります。

キッチンで使う道具やまな板も”sanitize"にあたります。

この”sanitize"は、公衆衛生や途上国などでの衛生問題でも使われることがあるんですよ。

● disinfect
   sterilize

この2つの英単語は衛生的な面よりは、菌そのものを殺す意味があり、
「殺菌」を示す単語です。

ここで、殺菌と滅菌は正確に区別することは簡単ではありません。
というのも、次のような要素があるからです。

● 菌そのものを
  表面上だけで処理するのか
● 殺菌されるまでに
  どのくらい時間がかかるのか
● 皮膚の内部にどれだけ浸透するのか など

とにかく、殺菌や滅菌を定義することは決して簡単ではないということです。

ここで、今は高濃度のアルコール溶液を消毒液として使うことが多くないですか。

消毒用アルコールのことを
英語で”disinfectant"と言われることがあります。
写真にもさり気に書かれていますよ。

日本語で表すと「消毒剤」のことです。

アメリカで売られている除菌ワイプには次亜塩素酸ナトリウム(さらし粉に含まれる成分)が含まれていて、主に清掃で使う除菌用シートになります。

しかし、容器には”disinfecting wipes"と書かれているわけです。

キッチンやトイレには使われているけど、手の消毒用としてはよくなく、手の消毒用としては勧められないことも。

消毒するときには気を付けないといけないですね。

【disinfectの語源】

ここからは
”disinfect"の語源を解説していきます。

"disinfectant"は
動詞”disinfect"の名詞形なので、
動詞の意味から説明しますね。

まず、
”disinfect"は次のように分けられます。

”dis" + "infect"

ここからは
”infect"の語源から説明していきます。

”in”は「中に」、
”fect”の語源は”facere"は「作用する」です。

このようなことから、
「中に作用する」となります。

この意味が転じて
”infect”が「~に感染させる」や「伝染させる」につながるんですね。

ここで、
”dis”は否定の接頭辞になります。

つまり、
”disinfect"の意味として
次のようにつながります。

感染させない → 消毒する

【disinfectantの英英の意味】

ここでは
”disinfectant"の英英の意味を紹介します。

a chemical or a cleaning product that destroys bacteria
「殺菌・滅菌する化学品もしくは清掃用品」
引用元:disinfectant(ロングマン英英辞典)

消毒されるメカニズムとして
酵素も関係している

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ここで、消毒されるメカニズムとして
酵素(こうそ)が関係しています。

消毒液としてよく使われているものとして、ここまで書いてきたもの以外でオキシドールが有名です。

オキシドールが消毒液として作用するのは、血液に含まれている生体酵素が働くからなんですよ。

詳しく知りたい方は、僕の自己紹介の記事をご覧ください。

まとめ

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滅菌・消毒のために使われてきた消毒液。
消毒液があるからこそ、採血や手術でも安全に受けることができるようになっています。

英単語では接頭辞”dis-"は(否定)の意味合いでよく使われるので、覚えておいても損しません。

接頭辞”dis-"は
いろいろな英単語で使われます。

英単語ではいろいろな成り立ちがあって
つながっているから面白いですね。

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最後までお読みいただきありがとうございます。

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カプセルの漢字を知っているという方はコメントで教えてください。

<きむっちの自己紹介の記事はこちら>



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