-lyが付くと形容詞になる単語【その2:年月日以外】
はじめに
前回アップした記事では、年月日もしくは時間を表す単語で -ly が付くと形容詞になる単語について書きました。
今回は年月日の単位以外で -ly が付くと形容詞になる単語について、雑学を交えながら4つ紹介していきます。
-lyが付くと形容詞になる単語
① friend(友達)/friendly(友好的な)
1つ目は friend です。friendは名詞で「友達、味方、連れ」などの意味があります。
「友達」という言葉は意外と昔から使われていました。今から1300年前くらいの奈良時代から使われていたと言われています。日本書紀には同伴者を「友達」としていました。「連れ」という意味もあることから、同伴者も友達と同じなのでしょう。
その後、伊勢物語(10世紀前)、源氏物語(1001~1014年頃)、古今和歌集(1120頃?)などの歴史を代表するものでも紹介されています。
ここから形容詞のことについて書いていきます。
friend に -ly が付くと、friendly となります。形容詞で「友好的な」となります。a friendly nation「友好国民」などのように使います。
また、副詞で「友好的に」という意味もあります。
② home(家)/homely(家庭的な)
2つ目は home です。homeは名詞で「自宅、家、家庭」などの意味があります。the Mario homeで「マリオの家、マリオ邸」などのように使います。
また、形容詞では「家庭の、故郷の」などの意味があります。home lifeで「家庭生活」のように使います。
さらに、副詞では「自国へ、家にいて」などの意味があります。2020年に入ってから「ステイホーム」という言葉が言われるようになりましたが、副詞の意味でstay home「家で過ごして」っていうように使われているんですね。
人類は27000年以上に渡って家で生活してきたと言われていますが、古代の日本には、地面を掘りそこに柱を建てて草などでまわりを覆う竪穴式住居と、地面からかなり高いところに床を貼る高床式住居の2つのいずれかで過ごしてきたと言われています。
11世紀前後になると、貴族たちは神殿造りという邸宅(ていたく)を構えるようになりました。その後、京都の銀閣寺に代表される書院造り、岐阜県の白川郷の合掌造りなどが現れるようになりました。
話をhomeのことに戻していきます。
home に -ly が付くと、homely になります。形容詞で「家庭的な、平凡な」という意味となります。
③ order(注文・順序)/orderly(整頓のいい)
3つ目は order です。orderは名詞で「注文、順序、命令」などの意味があります。a large order で「大口の受注」などのように使います。
また、動詞では「~を注文する、~を命令する、整える」などの意味があります。order one's thoughtsで「(自分自身の)考えを整える」となります。
突然ですが、皆さんはAmazonのことをご存知だと思います。今はAmazonでネット注文できるようになってきていることから、幅広く知られている企業ですが、最初はAmazonは本屋さんとしての機能しかなかったのです。インターネットの流通をキッカケにジェフ・ベゾスというアメリカの実業家が「本の流通」に着眼しました。そして、1994年にAmazonの前進となるCadabra.comを立ち上げました。この社名は魔除けの呪文、アブダカタブラから取ったものでしたが、「cadaver(死体)?」と聞き間違えられたことからAmazonと社名変更されました。それからオンライン書店をはじめ、様々な企業を買収することで今のような企業へと成長を遂げているのです。
なお、Amazonが日本に進出してきたのは2000年のことであります。今ではスマホで読書するのも当たり前になっていますが、Amazonが進出したことで大きく変わったのは間違いないことですね。
ここから、話を元に戻していきます。
order に -ly が付くと、orderly になります。形容詞で「整頓のいい、整然とした」という意味となります。an orderly crowdで「整然とした群衆」という意味になります。
④ man・wonan/manly(男性らしい)・womanly(女性らしい)
4つ目はman・womanです。どちらも名詞で「男、男子、男性(男女を問わない)人」・「女、女子、女性、(口語)家政婦」などの男女を表す意味があります。
男女で人生で大きなイベントと言えば結婚があります。大昔は全く違うものでした。
原始時代は、男女が気ままに結婚する「共同婚」が行われていました。古墳時代に入ると男側が女側に通う「妻問婚」の携帯に発展しました。平安時代くらいを境に、結婚は、単なる男女の結びつきから、次第に婚礼の形を取るようになったと言われています。平安時代より前は別居が主だったのが、平安時代あたりから同居へのスタイルへと変えるようになったと言われています。
鎌倉時代になると、妻が夫方に住居するスタイルにも変化してきました。この頃から結婚式では色直し、引き出物、里帰りなどの現在の文化が通例化していたとも言われています。
さらに明治時代になると、宗教の自由が憲法で保証されたこともあって、宗教による結婚式が増え、結婚のスタイルが多様化することとなりました。
このような歴史があったことから、現代のように結婚のスタイルは幅広いものとなっているのです。
ここから、形容詞のことに話を元に戻していきます。
man に -ly が付くと、manly になります。形容詞で「(男が)男らしい、(女が)男のような」という意味となります。a manly behaviorで「男らしいふるまい」という意味になります。
woman に -ly が付くと、womanly になります。形容詞で「(いかにも)女らしい、女性にふさわしい」という意味となります。a womanly beautyで「女らしい美しさ」という意味になります。
まとめ
ここまで書いてきた -ly が付くことで形容詞になる単語を表にまとめました。
年月日の単位を表す単語と比べると少しややこしいですが、知っておけば英語での伝え方で幅が広がると思います。
一部例外的なパターンもありますが、基本的には名詞に -ly が付いたら形容詞になります。
これからも、英語に関することを記事にしていこうと思っています。
記事を読んでいただくだけでも大変嬉しいことではありますが、宜しければサポートいただけますとさらに嬉しいです。よろしくお願いいたします。