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都内のOLが気ままに書くnoteです。

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最近の記事

確かに、予想どおりに不合理な世の中だった

今回は行動経済学について。 普段無意識下でおこなう意思決定の「クセ」を、面白いほどにさまざまな角度・事例から指摘している本でした。 そうした意思決定のバイアスには、代表的なものに依存してしまう「依存性」という傾向や想起しやすいものに依存してしまう「想起性」、最初に無関係な情報を与えられると意思決定がその情報に依存してしまう「アンカリング」、絶対的なものより相対的なものから満足感を感じやすい「相対性」、みんなの支持こそが正しいものだと認識し判断する「代表性ヒューリスティクス

    • ジェンダー論について思うところ

      今日は社会学、社会心理学について。 社会学・社会心理学は、社会記号を考えるようなPR視点では不可欠な学問。そもそも社会学とは? を理解するために「本当にわかる社会学」から抜粋してまとめたのが以下。 社会学は社会を扱う学問。社会をどう考え研究していくかという問題には2つの立場「方法論的個人主義」と「方法論的集団主義」がある。前者は個人を起点に社会を考えていこうとするもの。個人の意識決定の集積が社会を形成するという考え方で、社会は存在せず、存在するのはただ個人の集団だけだとす

      • 2つのレンズで6curryをのぞいてみた

        今回はG-DロジックとS-Dロジックを勉強すべく、以下の論文を読んでみました(タイトル未設定)。 いくつかポイントと思わしき箇所をメモすると……。 ・製造業のサービス化の成否を分ける鍵の1つに、「モノづくり」ではなく「価値づくり」に関する価値観をG-DロジックからS-Dロジックに転換できるかどうかにあった。 ・G-DロジックとS-Dロジックの世界観の違いについては、(1)サービス観の違い/(2)価値概念の違い/(3)顧客像の違いの3つが挙げられる。 (1)G-Dロジック

        • 年末に逃げ恥を見直したせいか「思いやりの搾取」が浮かんだ

          あけましておめでとうございます。 今回は、以下の書籍について感じたことをまとめます。 まず、ONE to ONEマーケティングの特徴は以下。 ・顧客維持 ・関係づくり(リレーションシップ) ・顧客サービス中心 ・クオリティ中心 ・分散協調志向 ・エンパワーメント志向 ・対話型 ※書籍「ONE to ONEマーケティングー顧客リレーションシップ戦略」序文より ブランドへ愛のあるインフルエンサー起用も、立派なリレーションシップマーケティングだと理解できました。 リレー

        確かに、予想どおりに不合理な世の中だった

        • ジェンダー論について思うところ

        • 2つのレンズで6curryをのぞいてみた

        • 年末に逃げ恥を見直したせいか「思いやりの搾取」が浮かんだ

          タイトルが思いつかないんだけれどブランド戦略論

          さて今回はこの2冊について、感じたこと・考えたことをまとめます。 ブランドとは、ブランド戦略とは何か正直、「ブランド」と言われると『①ロゴや名称、それらにともなう商標など』と『②商品や企業に対するイメージ』の2方向で(かなりふわっと)認識していたけれど、「ブランド戦略論」の冒頭には12の定義で分類されていたり、途中でも「形式としてのブランド」と「消費者知覚としてのブランド」として書かれていたので、あながち間違っておらずホッと。 そして、それらを推し進める場合の戦略に“特別

          タイトルが思いつかないんだけれどブランド戦略論

          ショッピングの科学という字面が結構すきです

          「ショッピングの科学」。人の感情や関心、思惑が入り混じったうえ体系化された知見が「科学」という言葉にまとめられている感じが好きです。 今回はインストア・マーチャンダイジング(ISM/イズム)について。 ISMは、人口減少や高齢化、業態間での競争激化、ネット流通の拡大にともない重視されていて「①小売店頭で、②市場の要求に合致した商品および商品構成を、③最も効果的で効率的な方法によって消費者に提示することにより、④資本と労働の生産性を拡大しようとする活動」を意味しています。

          ショッピングの科学という字面が結構すきです

          分からないことが分からない「流通チャネル」

          今回読んだ本はこちら。 ……何を書こう。これまでのテーマのなかで最も手が止まってしまったような気がします。 ・・・ まず、サブタイトルにもなっている「チャネル・スチュワードシップ」とは、流通チャネルに参加している者のうち、一人がリーダーとなってチャネル戦略を作り上げ、顧客にとって最もよいことを行い、同時にチャネルパートナー全員が利益を教授できるようにすること。 書籍の冒頭では、チャネル・スチュワードは全体を集団と捉え、「ディマンドチェーンの要望(顧客からの要望)」「チ

          分からないことが分からない「流通チャネル」

          空気は簡単につくれないので、まずは想像力をもって地道なリレーションズを

          今回は広報・PRについて。 読んだ4冊のなかでは、グローバル基準のPRを体系立てて説明してくれている以下の書籍が面白かったです。いつもどおり、感じたことをまとめます。 PRにおける5つのリレーションズ広報がパブリック=ターゲットとの的確なリレーションズを行う代表的なものに、以下の5つがあげられます。 1)メディア・リレーションズ(MR) 2)インベスター・リレーションズ(IR) 3)ガバメント・リレーションズ(GM) 4)エンプロイ―・リレーションズ(ER) 5)コミュニ

          空気は簡単につくれないので、まずは想像力をもって地道なリレーションズを

          長いおつきあいのなかで、私たちができること。

          今回はこの2冊。 どちらも2007年~2008年に出版された書籍ですが、10年以上経ったいまでもマーケティングにおいて大切だと言われる内容ばかりだったので、忘れないようにメモしておきます。 ・・・ ・消費者本位の発想には「伝えたい相手」をイメージすることよりも、「伝えてもらいたがっている相手」をイメージすることの方が考えやすいことも。消費者はニーズがある時に伝えてもらえないとすごく損した気持ちになる。最初にリアルにイメージできるかが肝で(初動、大事)、相手が一番望んでい

          長いおつきあいのなかで、私たちができること。

          食材を買えるスマホアプリから価格について考える

          今回は、以下書籍の内容にポケットマルシェをあてはめて、気づいたことをまとめます。 第1章の「ポジショニングと価格設定」では、一見何かと比較して高いと感じる商品でも、比較するもの次第で価値が変わるということが書かれていました。 ポケットマルシェは全国の農家・漁師さんと会話しながら食材を買えるスマホアプリ。スーパーで売っている食材と比較すると、量が多いので1つや1個単位で計算すると安いものもあるが、たいていパッと見の金額も(特に一人暮らしの私は)購入するハードルも高い。 一

          食材を買えるスマホアプリから価格について考える

          いいかげん歯車を動かしたい

          今回は消費者行動論とマーケティングリサーチについて。 興味を持ちづらい私の消費行動私はもともと大抵のことを「ふ~ん」「へ~」とスルーしてしまうタイプです。いまでも“熱狂”といわれてもなかなか自分ごと化できずピンとこないし、もちろん熱狂しているモノ・コトも思いつかないのだけれど、周りには「◯◯がないと生きていけない~」と思うような人も多い。 このような心理における自分の消費を「個人差を生み出す内発的要因郡」に当てはめると、多くの場合は①・②・④で購入していて、③(モチベーシ

          いいかげん歯車を動かしたい

          私はこの本を読んでマーケティングが好きになりました

          今回は仕事にも直結ししている「マーケティング」について、以下3冊を読みました。 一冊目は、入社当時の部長からオススメしてもらったもので、初めて手にとったマーケティングの本。マーケティング会社と分かって入社したものの、大学で食文化を学んできた私はこの本を読んでも全くパッとしなかったことをよく覚えています……。いま読み返すと、行間広いし文字大きいし、すんごく読みやすい本。 一方、二冊目の「マーケティング戦略」は会社のマーケティング検定を受ける際に手にとった本で『えっ、マーケテ

          私はこの本を読んでマーケティングが好きになりました

          天気予報という名の決算書

          高校2年生くらいから私立文系大学を志望していて、長きにわたり数学(というか算数や数字そのもの)から遠ざかっていた私は、「財務」とか「会計」と聞くだけでちょっと鳥肌が立ちます(ゾワ~)。 正直、以下の2冊を読んでも「そ、そうなんだ」くらいにしか思えなかったのですが(分からないという以上に頭に入ってこない)、会社の先輩からいろいろ教えてもらい少しずつ理解が深まってきたので、このnoteではそれも含めたメモを。 ・・・ 基本中の基本ちゅうのキホンチュウの会社の先輩から教えても

          天気予報という名の決算書

          この時代におけるエンプロイアビリティの形成とQWLの両立は可能なのか

          今回は、人的資材管理について。 私が入社したころから(当時45人くらいだったので)こういうのが積み重なっていまの会社ができていて、みんなが気持ちよく働けているんだなと思ったので、すごく有り難い気持ちになりました。管理部門の方々、いつもありがとうございます(合掌)。 さて今回は範囲が広いので、以下について感じたことをまとめようと思います。これまでの流れと同様にキャリアの話に寄っていますが、若手の働き方を考える機会とこのへんの本を読むペースが同じなので……。 1. 能力

          この時代におけるエンプロイアビリティの形成とQWLの両立は可能なのか

          “働きがい”の正解を求めながら働く私たち

          最近、仕事のなかで「“働きがい”って何だろう」と考えることが多くなりました。それは、前回のnoteでも書いた若手のキャリア研修でも、働き方改革について考えるうえでも、私たちは何に駆り立てられ、何が楽しく、働く(ことができる)のかと。 “働きがい”について説明する記事を引用すると……。 “働きがい”とは、会社と従業員との信頼関係がある状態で、個々人が自分の意思で仕事に取り組めていることをいいます。 https://tunag.jp/ja/contents/hr-col

          “働きがい”の正解を求めながら働く私たち

          キャリア開発と私と。

          今回は、キャリア開発の視点とフリーライダー問題について。 キャリア思春期だった私たち いま、若手向けのキャリア研修を控えていて「キャリア開発」というキーワードに敏感だったので、それに関して気になった箇所をまとめます。 私がOLをキメている会社では、昨年度からキャリア思春期というキーワードが囁かれています。数ヶ月前に書かれた以下のブログにも、その時の話が出ていましたね。 「キャリア思春期」は、頑張りたい気持ちはある、頑張ればいまの職場で結果が出せる自信がある(もしくはすで

          キャリア開発と私と。