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うつ病になるとメイクだけじゃなくて、お風呂も歯磨きもしたくなくなる

うつ病の人は身だしなみを整えられない

うつ病にかかると、何もする気がおきないというのはよく聞く話ですが、それは身だしなみを整えるという事さえも例外じゃない。

私はうつ病になってからお風呂に入るという行為ができなくなりました。「入るエネルギーさえもない」という感情が正しかったかも。

お風呂に入る、身体をきれいにするという行為は人間にとって必要不可欠。だけど、それができない。ひどいときには妹に(感謝)一緒に入ってもらっていました。今はそこまでひどくはないけど、お風呂に入るのがめんどくさいという日はあります。

そういう日は思い切ってお風呂には入らない。歯磨きもしない。でも1週間くらいお風呂に入らなくったって、歯を磨かなくったって、人は死にやしない。お風呂に入るエネルギーがないならいっそ入らなきゃいいのよ。

私は数えきれないほど、お風呂に入らずにパートに出かけたわ。もしかしたら、かぐわしい香りを放っていたかもしれないけど、それでも当時の私は働いているという事で「私えらーーーい」って思っていたし、生きてるだけで満点と思ってたわ。

心も体もパサパサ。

お風呂なんかに入る体力なんてないから、もちろん化粧水もリップも塗れない。心も体もパサパサな状態。まるで、口の中に入れたらすべての水分を奪っていくクッキーみたいな、そんな感じ。

心もなにもするエネルギーがないと、身体もどんどんパサパサに乾燥していく。乾燥していくと、人に会うなんて到底できなくなる。そして、ひきこもる。どんどん悪い思考回路になっていく…という悪のループを繰り返しちゃう。

でも、それは全部病気のせい。病気があなたにそうさせているだけ。あなたは生きてるだけで十分よ。

それでも生きてるだけでOK

お風呂に入れなくったって、化粧水もリップも塗れなくったって、いいの。だって生きてるだけでに本当にえらいんだもの。私たちは生きるということを無条件にできることだと勘違いしやすい生きものだけれど、生きていくということは相当なエネルギーを使うもの。

うつ病になって、呼吸する難しさを改めて感じた。

呼吸をするという事は肺を膨らまして、へこまして…それを1分間に何度も何度も行う。もし体に労働基準法があったなら、たぶん相当なブラック企業。相当なエネルギーを使うの。

心臓が動くのは当たり前だと思ってしまいがちだけど、心臓を動かすことだって人間にとっては相当なエネルギーが必要。だって、心拍70とかいったら1分60秒なのに70回も心臓動かしてるんだよ?やばくない?それは動かしすぎでしょ。

自分の身体なんて、寝る間も惜しんで働きまくってるんだから、それでいいの。生きてるだけでえらいのよ。そのほかなんて、おまけよ。おまけ。

ずーーーーーーっと自分のために休んでいれば、そのうちふと、「あ、お風呂に入りたいかも」って思う日が来るから。そんな日には入浴剤を入れてお風呂に使ってみるの。もし、すぐに出たくなったら、「はいーお風呂に入るという行為をした自分えらい~~」ってほめてみてほしい。もし、ちょっとでもつかれたても「つかった自分えらい」ってほめてみてほしい。

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今日も生きててえらい。


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