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きものを自分で着る喜び

七五三のお祝いで母の着物をお仕立て直して着せてもらい、自分の着物姿を見て子供ながらに嬉しかったのを覚えています。

振袖も訪問着も誂えてもらいました。
子供達のお宮参りも七五三も着物を着せました。

着物姿を見るのも着るのも好きなのです。

でも残念な事にひとりで着る事は出来ませんでした。
「着付けは難しい」そう思っていました。

実家のタンスには母や伯母の着物も大切にしまってあります。

このまま眠らせておくのはもったいない、自分で着られるようになってかっこ良く歩きたいとずっとずっと思っていました。

きっかけは何気なく手に取った1枚のチラシでした。

難しいと思っていたのが噓のように今では鏡を見ずに着る事もできるようになりました。

通りすがりのご年配の方に「素敵ね」と声をかけていただき心が踊るほど嬉しい気持ちにさせてもらいました。

長時間でも苦痛になることもなく、着物を着る事が楽しくて仕方ありません。

私のその和ダンスの中で1番好きなのは藍の大島紬です。
生まれた時から可愛がってくれた今は亡き伯母の形見です。

紬というのは新しいものより何度も着たもののほうがいいと聞きます。

伯母が愛用していた紬は、着るとしっとりと体に馴染み、とても着心地が良いです。

独特の光沢があり、シュシュッという絹擦れの音が好きです。

着る度に紬の良さを感じると共に、伯母が微笑んでみてくれているようななんとも不思議な安心感を感じます。

受け継がれてきた伝統あるものには人の手が作り出した今の技術では出来ないようなものが沢山あることも学びました。

いい物を引き継いで着る事は洋服にはあまりない物が沢山あることも学びました。

いい物を引き継いで着る事は洋服にはあまりない事ですから、着物や帯だけでなく和装小物一つでも大切に愛情をもって受け継いでいくのも素敵だなと思います。

まだまだ勉強です。

日本のステキな文化を後世に、そして海外の方に伝えることが出来たらいいなと思っています。

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