見出し画像

着物ファッションショー

着物ファッションショーのモデルを依頼されたのは、
約5年前のことでした。

母の知人から振袖を私の地元 滋賀県長浜市で行われる
ショーに出展したいとのことで、
モデルを務めてほしいと突如お電話をいただきました。

その振袖は、その方のお母さまが結婚式で着られて以来、
代々大切に受け継がれてきたものでした。

黒地にたくさんの花の刺繍が施されており、
重厚感がありとても美しい着物でした。

私にとって、着物を着るのは成人式以来だったため、
最初は物めずらしく、
軽い気持ちでお引き受けさせていただくことにしました。

しかし、いざ着付けが始まると、
着物と帯自体の重さはもちろんですが、
その振袖に込められた思いも重なり、
身が引きしまるような不思議な感覚でした。

同時に洋服では感じることのない特別な気分になりました。
ファッションショー終了後、
ゲストとして来られていた市田ひろみさんにお会いする機会があり、
「すばらしい着物ですね。大切にしてくださいね」と
声をかけていただきました。
振袖の持ち主の方は、涙を流して喜ばれていました。

思いがけず舞い込んだ素敵な経験をして以降、
自分で着物が着られたらいいなと思い、
通い始めた着付け教室も
もうすぐ1年が経とうとしています。

自装はもちろん、
いつかは他装もできるようになって
着物の素敵な魅力を伝えられたら良いなと思います。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!