着付け教室へ通うきっかけ
私が着付けに興味を持ったのは、母が亡くなってからでした。
今までは、七五三や卒業式、成人式などの節目に
自宅に着物屋さんが来てくれて仕立ててくれ、
その都度着付けをしてくれる人も来てくれていました。
成人した時には、喪服も仕立ててくれてましたが、
着るのは遠い先の話だと思っていましたし、
そんな状況だったので、自分で着られる様になりたいなどと、
思うこともありませんでした。
八年前に母が亡くなり、
一度も袖を通さず眠ったままになっている
喪服のことを思い出しましたが、
その時私は臨月だった為、
どうせ着られないだろうと開けることもしませんでした。
母の喪があけ落ち着いた頃から、
今まで実家で母が見てくれていた着物たちが、
今どうなっているのか気になりはじめました。
でも、自分で着られないとなかなか着る機会もないだろうと思い、
子育て中だったのもあって、数年が経ってしまいました。
普通のサラリーマンの家庭だった中で、
両親が苦労して残してくれたものを
このままにしてはいけないと思い、
娘が小学生になって
自分の時間が少し作れるようになったのをきっかけに、
着付け教室へ通うことにしました。
これからは、実家の着物も自分の着物も私が管理して、
娘にも残してあげられたらと思っています。