見出し画像

面倒な物から楽しむ物へ

私は幼い頃から夏祭りには浴衣を、
お正月には晴れ着を母に着せてもらっていました。
両親や祖母も度々着ていたので、
着物はそれほど遠い存在ではありませんでした。

しかしながら、成長するにつれ、動きづらく、
自分で着ることもできない「面倒な物」になってしまいました。
せっかく母が仕立ててくれた品々も、虫干しの季節に風は通しても、
ほとんど袖を通さないまま、長い間箪笥の中にしまいこんでいました。

それでも娘に昔、私が着ていた浴衣や七五三の着物を
見よう見まねで着せたり、
母と反物選びをした思い出の振袖を着付けてもらった時には、
やはり着物姿はかわいいな、素敵だな、と思い、
両親が残してくれた着物を自分でも着られるようになりたい
と次第に思うようになりました。

市販の着付けの本を見れば着られるだろうと思い、
買って試してもみましたが、
初心者には難しく、時折見かける着付け教室は平日の昼間ばかりで、
仕事を持つ身には通えず、
実現はまだまだ先の話だとあきらめていました。

そんなある日、
平日の夜に開いている教室があることを広報紙で知り、
週に一度なら何とか仕事のやりくりができるか、
と思い切って電話をして、着方を教えていただくようになりました。

回を重ねるうちに少しずつ、
コツがつかめてきたように感じます。
うまく着られた時には自分に自信が湧いてきます。
着物や帯、小物の特徴や選び方、組み合わせ方も教えていただき、
着物や帯の数も増えてきました。

これからはもっと気軽に楽しみながら
機会を増やしたいと思います。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!