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映画#120『シャザム!〜神々の怒り〜』

『シャザム!〜神々の怒り〜』
(”Shazam! Fury of the Gods”)


監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
原作:DCコミックス
出演:ザッカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、ジャイモン・フンスー、レイチェル・ゼグラー、ヘレン・ミレン、ルーシー・リュー、他
製作会社:ニュー・ライン・シネマ、DCスタジオ、ザ・サフラン・カンパニー
配給:ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ
公開:2023年3月17日
上映時間:130分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

【あらすじ】
古代の魔術師より6人の神のパワー(S=ソロモンの知恵、H=ヘラクレスの剛力、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスの万能、A=アキレスの勇気、M=マーキュリーの神速)を授かった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!(S.H.A.Z.A.M!)」と唱えると、超絶マッチョな最強ヒーローのシャザムに変身する。しかし、見た目は大人でも中身は子ども、ヒーローとしても半人前のシャザムは、大人の事情が理解できずに神々を怒らせてしまい、その結果、最強の神の娘たち「恐怖の3姉妹」がペットのドラゴンを引き連れて地球に襲来。未曽有の危機を前に、シャザムは世界のためではなく、ダメな自分を受け入れてくれた仲間のために立ち上がるが……。

映画.comより抜粋

画像出典:映画.com

見た目は大人、中身は子供!!その名も「シャザム」!!2019年公開『シャザム!』が全世界で大人気を博し、2023年現在において新たなる続編が制作されることとなった。

前作にて「七つの大罪」の力を宿した悪の魔術師を倒したビリー・バットソン/シャザムの前に立ち塞がるは、何と「神々の娘たち」。今までのとはスケールが段違いな彼らに、シャザム、そして彼の家族たちは如何にして立ち向かうのか!?


前作ラストより数年後のお話……かつてはビリーのみが所持していたシャザムの力は、今や彼の(義理の)6人兄弟全員が手に入れていた。オープニングに当たる、色とりどりの衣装を身に纏う6人兄弟がヒーロー活動に勤しむ姿は『パワー・レンジャー』に代表される戦隊ヒーローモノを想起させられる。物語が始まってから早々、前作には無かった要素をぶち込んでくるのは何とも贅沢だ。

また相手が神様ということで、一気に世界観が広がったのも良いポイント。前作に引き続きコメディ要素も健在であり、特に神々の娘へ手紙を送るシーンはずーっと爆笑していた程。笑 

全体的に満足度が高めな今作、だけれど私としては少しでも『ブラックアダム』について触れて欲しかった所。同じく「シャザム」の力を持つヒーローだし、同時に魔術師が人々に力を授けようとした最大の理由でもある(劇中ずーっと「急にブラックアダムが来たりしないかなー」と謎にソワソワしていたのは果たして私だけだろうか。笑)ので。

いつかこの目で「シャザムVSブラックアダム」を拝みたい所。共闘もアツいなぁ。


スーパーパワーを手に入れた子供によるコメディ・ヒーロー・アクション、という前作から続く作品の根幹の部分は当然崩されちゃいない。むしろ今作は、前作で足りなかった要素を大量に組み込んでくれた、まさしく「正統派続編」の名に相応しい作品に仕上がっていたとすら思う。

『ダークソ○ル』もしくは『エ◯デンリング』に出てきそう。笑

その代表例が「迫力のあるVFX・CG描写」だ。これは前作の時点でかなり多くから言われていた意見らしく、かくいう私も最初に前作を鑑賞した際に痛感していた感想だった。一方今作は、厨二心がくすぐられまくる超巨大なドラゴンをはじめ迫力満点なエネミーが多数登場し、それに伴ってアクションもよりパワフルに。

中でもサイッコーに興奮したのはラストバトル。ドラゴンのブレスに身を焼かれ、赤いコスチュームが黒く爛れ、それでも家族と街を守るべく、目に稲光を宿らせながら激闘を繰り広げるシャザムの姿……

いやこれ、絶対『ブラックアダム』意識したやろ!!!その後の「シャザム!!」という叫び声と共に、私のテンションも死ぬ程ぶち上がりまくってた(ヘスペラが放った「彼こそが真の神」というセリフも「破壊神」ことブラックアダムにあやかってたら激アツだなぁ、と妄想したり)。


ジェームズ・ガンがDC映画の新たなるリーダーに就任し、DC映画がMCUを超える時代が来るのか!?と思いきや、『ワンダーウーマン3(仮)』の制作中止やスーパーマン役のヘンリー・カヴィルの降板、そして新たなる「DCユニバース」の始動と共に宣言される「DCEUの終わり」……

今作のラストにて衝撃のカメオ出演を果たしたワンダーウーマン。
彼女が優雅に勇ましく戦う姿を、もう一度スクリーンの大画面で拝みたいと切に願う……。

前作『ブラックアダム』が非常に好感触であった為に、私としてはDCEUが覇権を握ることに大いに期待していたのだが……そんなかなーりキナ臭くなっていたDC映画に、今作は間違いなく一筋の光を灯したと言える。残念ながらDCEUは『ザ・フラッシュ』『Blue Beetle(原題)』『Aquaman and the Lost Kingdom(原題)』と、残り3作品を残して終了となってしまうが……

とはいえ、ジェームズ・ガンが新たに作り出した「DCユニバース」のラインナップも中々面白そうではあるし、あのトム・クルーズもが大絶賛した『ザ・フラッシュ』にて、もしかしたら衝撃の展開が用意されているかもしれない。良くも悪くも先が全く読めない、それが今のDC映画だ。

一時期は一抹の不安が漂っていたDC映画だが、これからの動きには是非とも目を張っていきたい。

それではまた、次の映画にて。


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