映画#128『オブリビオン』
この映画を鑑賞したのは先週の火曜日。つまりそろそろ二週間が経つということになる。その間にもいくつか劇場公開作品を鑑賞しレビューしていたため、改めてnoteにて記事を書くのが随分と遅れてしまった。
「このままだとタイトル通りこの映画の記憶がオブリビオンしてしまう!!」と謎の焦りを覚えたため、今回急遽執筆することとなった次第だ。
監督は『トロン:レガシー』を手がけたジョセフ・コシンスキー、主演は誰もが知る名優トム・クルーズ。同年には『エリジウム』という似た感じのSF作品が公開されたが、あれとはまた大分異なった作風を有している。
それよりも何気に驚きだったのが、このジョセフとトムの2人が作り上げたのがあの『トップガン マーヴェリック』だということ。先に言っておくと今作は個人的に著しく微妙だったのだが、ある意味奇跡のタッグだったとは。
今作の設定は至ってシンプルだ。エイリアンの侵略によって荒廃した地球が舞台、人類は新たな居住地を探し求めて地球から離れ、主人公はそんな地球を監視する役割を担っている。しかし主人公が荒廃した地球へやってくる前の記憶は抹消されており、タイトル通り「忘却(オブリビオン)」している状態。
まぁ当然そのままでストーリーが終わるわけがなく、SFお決まりの「衝撃の事実」たちが発覚していくわけだが……正直、詳しい説明もないまま小難しい設定用語がポンポン出てくるため混乱してしまう。かといって伏線をきちんと回収できているわけでもないため余計に。
(誰とは言わないが)黒幕の目的もよくわからない為、どうにも釈然としない気持ち悪さが残る……ラストも個人的には好きじゃないなぁ。
とはいえCGのクオリティは全体的に高く、『SW』のごとき空中戦は迫力も疾走感も抜群だ。またSFだからこそ描ける世界観の描写も良い……特に空中プールのシーンは息を呑むほどに美しい。話は少々難解な部分があるものの、今作は思ったより「肌で感じる映画」なのかもしれない。
もしかすると私は、今作に対する期待を高めすぎていたのかもしれない……冒頭では同年公開のSF映画『エリジウム』と今作を比較したが、設定もストーリーもあちらの方が好みだった。あの作品を「泥臭い」と表現するならば、今作は「小綺麗」「鮮麗」といった表現が似合うかもしれない。
まぁ何はともあれ、ようやくレビュー記事を書くことができて良かった。この書き溜めてしまう癖をどうにかするためには、所謂「賞味期限」的なのを設ける必要があるのかもしれない……。
それではまた、次の映画にて。
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