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『マイノリティデザイン』 澤田 智洋 #君羅文庫

今までの人生、弱みを克服しようと生きていきました。

会話のタネが思いつかず、ぎこちない会話しかできなかった自分が嫌で、どうやったらスムーズに人と喋れるようになるか考えて、試して、失敗して、でもなんとかできるように努力した。ぎこちなさが消えて、スムーズな会話ができることが増えていった。自分の中にあった「弱さ」がなくなってホッとした。

でも澤田さんは弱さは克服するものではないという。『マイノリティデザイン』の中で「弱さ」は伸びしろであり、「生かす」ものだと。

「マイノリティデザイン」の考え方を過去の自分が知っていたら、僕は自分の中の弱さを起点にして「価値」を生み出していくことをもっと楽しめたんじゃないかなと思う。

「弱さ」を伸びしろと捉えると自分の中にある「マイノリティ」がキラキラして見えてくる。「弱さ」や「ピンチ」を見つけることが楽しみになる。

弱さという伸びしろを持っていることが強みになるこれからの時代を楽しんで生きていきたいし、娘や学生たちにも「マイノリティデザイン」の考え方を知っていて生きていってほしいなと思う。

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