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#君羅文庫 2021年上半期を振り返る

2021年も半分が過ぎ去るごと風の如し。君羅が面白がった本を紹介する君羅文庫でもたくさんの本を紹介してきました。ここらですべてを振り返ってみます。

『風が強く吹いている』

新年一発目の #君羅文庫 『風が強く吹いている』でしたね。箱根駅伝予選会の時期に一度読みたい熱が高まり、箱根本番の正月にも読んでしまう小説です。
10人の「主人公」たちの物語、読み応え抜群です。


『御馳走帖』

1月の終わりの #君羅文庫 では 内田百閒先生の『御馳走帖』を紹介しました。「すあま」が好きだった子供時代を思い出しながら、百閒先生の食べ物にまつわる"誰か”との記憶を辿るのは素敵な時間です。


『食べることと出すこと』

食べ物が人をつなぎもすれば断つものでもあることを知り、病気を理由に食べることを拒否する人がいることを知れる。
『食べることと出すこと』めちゃくちゃおもしろいですよ!
この本に通りかかった人が様々な解釈をすることができる「弱い本」なんです。ぜひ!


『縁食論 孤食と共食のあいだ』

『食べることと出すこと』から”共食圧力”について考えていて辿り着いた『縁食論 孤食と共食のあいだ』
ちょっと立ち寄れて、でも話さなくてもいいような、人の「ヘリ」が、ある場所の同じ時間に停泊しているような食・場のあり方「縁食」について考えている一冊。おもしろい


『銀座アルプス』

出ました寺田寅彦先生!科学随筆の名手!食について学ぶ学生さんは”おいしく”読める物語がたくさんなので面白いと思いますよ!


『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』

ノーベル賞受賞の細胞生物学者ポール・ナースのエッセイは読み進めるだけで現代生物学の重大な知見が脳内にするすると入ってきちゃう
「生命とは何か?」を深く考える大切さと面白さを存分に教えてくれる #君羅文庫 上半期No.1!!の本


『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』

#君羅文庫 でやっと紹介できた岸田奈美さんの初の著作『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
noteで全部読んだはずなのに、やっぱり吹き出して何度も読んでしまうのは、誰も傷つけることなく笑わせてくれる爽快で温かい岸田さんの文章だから


『スクリーンが待っている』

深津絵里さん目当てで見た『永い言い訳』で是枝イズムを感じ、この本で西川監督と役所さんの因縁も知る。
この本読めば、西川監督の描く"人間たち"を映し出すスクリーンに行きたくなること間違いなし!


『東大教授が教える独学勉強法』

先生の言うことを素直に受け入れるのでなく、疑問を持って自分で考える・調べてみるという大学での学びにとって必要な姿勢について知り、「答えのない問い」に自分なりの答えを出すための勉強について知ることができる『東大教授が教える独学勉強法』


『探究する精神』

大学生・大学院生の学び、研究者としての考え方と行動について書かれていて大学1年生やM1の人なんか読むと良いと思います!
大栗先生の「知」の原点としての大型書店での体験と影響を受けた沢山の「本」が紹介されているのもとったも良いんです。


『無職、ときどきハイボール』

月曜に読んではダメです。週末に読むには最適な本です。
そして最後のページの写真がずるいです。


『サード・キッチン』

娘の言葉から自分が何者なのかを考えたことがきっかけで読んだ『サード・キッチン』
尚美とサード・キッチンのメンバーの行動や言葉から、自分と他者、マイノリティとマジョリティ、文化、人種、性など普段自分が目を向けていないことに気づき、考えようと思った。


『マイノリティデザイン』

澤田さんは『マイノリティデザイン』の中で「弱さ」は克服するものではなく「生かす」ものであり「伸びしろ」だという。この考え方を知れば、自分や誰かの中にある「マイノリティ」がキラキラして見えてくる。「弱さ」や「ピンチ」を見つけるのが楽しみになる。


『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

『勉強の哲学』を読むと、「空気が読めない」や「ノリが悪い」「深追いしているうちに目移りする」というのは「勉強」にとっては有意義な態度であるとわかる。
「自己破壊」としての勉強でもっと小賢しくさらにキモくなろうと思います。


#君羅文庫 2021上半期を振り返りました。これからも君羅が興味を引かれた多様な本が登場するようにしていきたいですね。

2021下半期も #君羅文庫  お楽しみに!

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