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【ココ塾】#1 やさしい革命のはじまりです!

5月1日、こども発達支援教室「ココ塾」蒲田校がオープンしました!
先生たちは、作業療法士、公認心理師などのセラピストの方々や、元教員(特別支援学校・通常級・通級)の方々など、様々な経験を持つ方が集まってくださいました。ちょうど、医療・福祉出身者と教育出身者が半々といった構成です。これまで活躍してきた分野は異なるものの、「お子さま一人ひとりに合った学びを提供したい!」という共通の想いのもと、毎日あーでもない、こーでもないと言いながら療育プログラムを考えています。

専門職ごとに、前提となる価値観が異なる場面もあります。お子さまや保護者さまとの接し方にも、それぞれのカラーや距離感があります。そんなとき、その理由が正しいか正しくないかで判断しようとすると、歩み寄ることができません。常に「調和」を意識して物事を判断するようにしています。

作業療法士さんの「感覚特性」に関するレクチャーを聞くと、元教員の先生たちは、子どもたちの学校の中での不適応がどのような理由から生じているのかを学ぶことができます。学校の中での「困った子ども」が、実はとても「困っている子ども」であることの背景を知ることができるのです。私は、この作業療法士さんのレクチャーが、教育現場に変革をもたらすやさしい革命の一つになると確信しています。

一方、具体的な学習方法については、言うまでもなく元教員の先生たちの豊富な経験が欠かせません。「視覚認知特性」のある中3生の支援では、細かい文字の違いを見比べることが極端に苦手で、かつ手と目の協応に課題のある彼のために、昨年まで通級で指導されていた先生が素晴らしいワークシートをオーダーメイドで作成し、支援をしてくれています。何度書いても単語を覚えられなかったこのお子さまは、たった3回のセッションで、生まれて初めて単語テストで満点を取ることができました。発達や認知の特性を踏まえた指導に魔法のようなやり方はなく、常に試行錯誤が求められます。その労力を惜しまずに、一人ひとりに合った方法を追求しようとする先生たちの姿勢には、本当に頭が下がります。

福祉と教育のはざまにあり、なかなか支援の手が届かない部分を、様々な経験を持つスタッフがともに智恵を出し合いながらサポートするこの取組は、療育の枠をとうに超えた「やさしい革命」にほかなりません。

これからも、「ココ塾」の先生たちとともに、多くのお子さまたちの学びを支える「やさしい革命家」として、社会の学びのシステムに新しい風を吹き込んでいきたいと思います。