366日紡ぐ【夜のうた】

立ち止まらない
夜という未知を
歩いていく道を

嘘をつかまない
負という漆黒を
己という荒さを

意志を汚さない
心の前で祈りを
君の前で誓いを

丁寧に争わない
いつも己の軸を
見つめ続けたい

夜の心臓がまあるく輝いている
何かを伝えるような意志を持って
私たちはその芯のある光を
浴びるだけでなく
受け止めているか
観賞するだけでなく
沁み込ませているか

夜の一日も
365日と同じ時間が流れていたとしたら
なんて美しい一年だったんだろう
闇という苦しみや悲しみや寂しさの中で
星という希望と月という意志が輝いている

今年は
夜のような一年だったろうか
いつかきっと
一年を美しい夜にしたい

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