君野てを

詩人。白い静寂に鉛を擦る。いつまでも。366日紡ぐ「夜のうた」完走致しました。

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詩人。白い静寂に鉛を擦る。いつまでも。366日紡ぐ「夜のうた」完走致しました。

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366日紡ぐ【夜のうた】366日目 2月3日「新路」

何も知らなかったわけじゃない 夜は僕だ いつの間にか夜になって ランタンを持って僕を探している君を ただ見つめている でももう少しで月になるから 待ってて ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 366日紡ぐ【夜のうた】完走致しました!! また後日noteを更新させていただきますが、読んで下さった方スキを押してくださった方本当にありがとうございました!! そして最後まで書き続けた自分を褒めたいと思います!! どうぞこれからも私のnoteをよろしくお願い致します!!

    • 一行詩「そうして辿り着く、」

      指先が一番あなたに近い私。 今日からあなたを愛するために花を植えました。 いつかを昨日にするために今を生きました。 どうしても生きづらいから絵を描きました。 本当は忘れたいから歌を歌いました。 誰かを傷つけないために空を見ました。 あなたと別れるために一緒にいました。 指先が一番あなたと遠い私。

      • 誰かの言の葉まとめ①

        2017年頃から物語の中で誰かが言っている台詞のように言葉を書いてTwitterに投稿していました。 今回はその気に入った言葉を30行だけをまとめた記事第一弾です。 2017年から言葉を保存しつづけていないので途中からメモ帳に保存したものしかありませんがそれだけでも数が多いので気に入ったものだけでいいかなと思いました。 良ければ気に入った言葉を教えて頂けると嬉しいです。 「純粋っていうのはね、思いを汚さないことで、何も知らないってことじゃないんだ」 「良い人だって悪い人だ

        • 一行詩「換気扇、」

          何も知らないままでいい。真実なんて苦いだけ。 甘いものでも食べて眠るといい。嘘ではないけど本当でもない現実を触って息をするといい。もう少しで終わるから、心の衣替えもするといい。 愛さなくていい、許さなくていい。 いつの間にか愛して、いつ間にか許すもの同士、生きていくといい。

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        366日紡ぐ【夜のうた】366日目 2月3日「新路」

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        記事

          物語「死にたい魚」

          魚は死にたかった。 父はサメに食われ、母は人間に連れていかれてしまった。だけれどそれが死にたい理由ではなかった。 泳いでも泳いでもどこへ辿り着くわけでもない、この魚という生き方に希望を見いだせないでいることが死にたい魚の心に大きな穴を空けたのだった。 だがある時、とある魚に話しかけられた。 「良いこと教えてやるよ。月はな、実は天国への入り口なんだとよ。お前だから教えたんだ。誰にも秘密だぜ」 それを聞いた死にたい魚はそれから目を輝かせて月を目指して泳いだ。とにかく泳

          物語「死にたい魚」

          一行詩「最藍、」

          始まってもいないのに今日だけを愛している。 あなたはわたしで、わたしは未来だ。 きっと今日だけが花開いている。昨日や明日はあまり見えない。 瞬間だけがすべてだ。瞬きは人生。音は世界。目に映るあなたは惑星。 これからどうしようもないことが待ち受けている。 そんなことも見ないフリをして ただ波打ちのように沁みていく一瞬を素足で遊ぶ。

          一行詩「最藍、」

          詩「告解」

          きっとすべては歪んでいるから絡み合えるんだね。 昨日は今日であり、未来は過去だった。 幸せになれるなんて当たり前だよ。終わりさえも見えないのだから。 死が最果てなんて教科書にも書いていやしない。 僕らは分かり合っている。嘘をつきながら騙しながら。 本当は今という無意識の海の中で、ずっとひとつなんだから。

          詩「告解」

          お久しぶりです。 366日紡ぐ【夜のうた】の電子書籍化は結構先の話になりそうです。。もしくは別の形で残していくかもしれません。という遅い報告でした😭 なかなかに大変だったのとモチベーションが上がってこないのも原因です。 でも削除はしないので今の状態でも楽しんで頂けると幸いです。。

          お久しぶりです。 366日紡ぐ【夜のうた】の電子書籍化は結構先の話になりそうです。。もしくは別の形で残していくかもしれません。という遅い報告でした😭 なかなかに大変だったのとモチベーションが上がってこないのも原因です。 でも削除はしないので今の状態でも楽しんで頂けると幸いです。。

          こころ

          こんな夜には 話したいことがあるよ 月の満ち欠けのように 君を傷つけた言葉を いつかその両手から 放たれるように ひとつの海を用意したんだ 近くて遠い海さ この言葉の源で 誰よりも君を思っている命 こんな夜には 話したいことがあるよ 届かなくても 伝わらなくても いいから

          「本当は」の対義語ってなんだろう。

          「本当は」の対義語ってなんだろう。

          詩「本当」

          「ほんとうのことは  ほんとうがしっているよ。  うそだよ。  でもほんとう」 かぜが ふたりのあいだを きれいにはしっていく なにもきいていないふりをして なにもかもをきいていた

          詩「本当」

          366日紡ぐ【夜のうた】を完走して

          こんばんは。君野てをです。 昨年の2月から始めた366日夜をテーマにした詩を書くということを始めまして、今年の2月3日に366日目を迎え書き終わることが出来ました。 始めた当初は「できるんだろうか?」とか「先は長いな~」と思っていたのですが書き終わってみると366日書いた実感があまりなく、でも366日毎日書くという大変さはあったのでそこから離れられて今はほっとしています。 私が366日の詩を書こうと思ったのは山崎るり子さんの「猫まち」という詩集に感動したからでした。この詩集

          366日紡ぐ【夜のうた】を完走して

          366日紡ぐ【夜のうた】365日目 2月2日「仰げば」

          夜は土 星は種 月は太陽 ずっと待ち望んでいる どんな命が芽吹くのか ずっとそんな心を 表わしている

          366日紡ぐ【夜のうた】365日目 2月2日「仰げば」

          366日紡ぐ【夜のうた】364日目 2月1日「夜中」

          夜は全部抱きしめてしまうのに 夜は全部干渉しない 触れているようで触れていない その距離感は真似できなくて ただやわらかく恐れる ただ美しく敬う

          366日紡ぐ【夜のうた】364日目 2月1日「夜中」

          366日紡ぐ【夜のうた】363日目 1月31日「影」

          「夜って人の影の集合体なの」 白い布を被った君は 公園のベンチに座り 月を見上げながら言った 「じゃあ月はなに?」 夜にしか会えない君は 月を見上げたまま わからない と答えた 僕はまだ 君の影を見たことがない

          366日紡ぐ【夜のうた】363日目 1月31日「影」

          366日紡ぐ【夜のうた】362日目 1月30日「光らない月」

          黒い絨毯の上で ビー玉を広げて 遊んでいる子供

          366日紡ぐ【夜のうた】362日目 1月30日「光らない月」