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自由詩

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いつかの言葉たち
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記事一覧

一行詩「そうして辿り着く、」

指先が一番あなたに近い私。 今日からあなたを愛するために花を植えました。 いつかを昨日にす…

君野てを
1日前
3

一行詩「換気扇、」

何も知らないままでいい。真実なんて苦いだけ。 甘いものでも食べて眠るといい。嘘ではないけ…

君野てを
2日前
3

一行詩「最藍、」

始まってもいないのに今日だけを愛している。 あなたはわたしで、わたしは未来だ。 きっと今日…

君野てを
5日前
8

詩「告解」

きっとすべては歪んでいるから絡み合えるんだね。 昨日は今日であり、未来は過去だった。 幸せ…

君野てを
7日前
6

こころ

こんな夜には 話したいことがあるよ 月の満ち欠けのように 君を傷つけた言葉を いつかその両…

君野てを
4か月前
9

詩「本当」

「ほんとうのことは  ほんとうがしっているよ。  うそだよ。  でもほんとう」 かぜが ふ…

君野てを
5か月前
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詩「川に記憶はあるのだろうか」

淵が僅かに欠けたマグカップ 長春色の唇 その間に 少しだけ冷たい 風が吹く 一瞬のことを どれだけ僕らは 記憶しているのだろう あなたの手の温もりと 月の冷たさと 風のやさしさを いついつまで

写真

泣いたってよかった 嬉しんだってよかった あの頃あの時いつかの時間 過去だって未来だってい…

君野てを
1年前
5

さよならという声が 透明だった時 涙もつられて 零れるのだと思う はじめましてという声が 風…

君野てを
4年前
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心臓で殺して

君野てを
6年前
6

紅い薔薇は死を深くする 広い海は君の瞳に世界を創り 愛は空を近くする 何にもないね と嘯く彼…

君野てを
6年前
3

乾いた願い

最悪な希望を絞り出して 僕ら夜に星を飾ろう 喉元に小さな爆弾 着火させたくて仕方がない 透明…

君野てを
6年前
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横一行と詩「いたみとは」

君野てを
1年前
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まなざし

最後まで売れ残ってしまった そんな気持ちにならない為の はじめてを始めよう もうどうしようもなく 生きたくて生きたくて 忘れられないような日々を 一枚の紙のような薄さで 積み重ねていこう? あなたはどこまでも 生き続けたい人だから きっと枯れても それをまた繋げていく人だから 最後まで売れ残ってしまった そんな気持ちにならない為の ありがとうを手向けよう ありがとうを