頭が混乱している,と感じたときにやるといいこと
自分の気持ちがわからない・・・
頭が混乱していて考えられない・・・
今の世の中、多くの人がそう感じているのかもしれません。
この2年間というものは、目に見えないウィルスに日常が脅かされ、ひっかきまわされている感じですよね。
不安な気持ちが強いと、どうしても心が不安定になりがちなもの。
いつもなら簡単なことも、心が混乱している時はスムーズに進まない。
これは誰にでも起きることです。
でも、こんな時だからこそ、自分の気持ちと向き合って、上手に折り合いをつけて、困難をうまく乗り切っていきたいものです。
◆思考の混乱を生んでいるのは
気持ちが落ち着かないときには、思考回路がうまく働きません。
もしあなたが、そんな状態だと感じているのなら、ぜひやってみてほしいことがあります。
それは、これです。
ああ、それ知ってるよ。
よくいろんな人が本やネットに書いてるよね。
そう思った人、多いかも(^^;
では、なぜ書き出すといいのか。
どうして書き出さないと、自分の心がわからないのか。
その仕組みを知っていますか?
そもそも、どうしてわたしたちはこうも「自分自身の気持ち」がわからないのでしょう。
人のことは案外見えているものです。
でもそれが自分自身となると、他者を観察するようなわけには
なかなかいきません。
不思議ですよねぇ。
◆なぜ自分のことはわからないのか
でもこれ実は、当然のことなんですよ。
目は外を向いているでしょ?
耳も外に向かって開かれています。
(自分の鼓動の音を聞くために耳があるわけじゃありませんよね、たぶん)
手の触覚だってそうです。モノに触れて確かめています。
つまり、私たちの身体に備わっている感覚器官は、外界を知るために存在しているということ。
わたしたちはそれらを使い、見ること、聞くこと、触ることによって
外界を判断し、理解しています。
さあ、だんだんと話の筋がわかって来ましたね(笑)
そうなんです。
何かを知るために備わっている身体機能はすべて、外側に向かって開いているのだということ。
では、自分自身、自分の心はどこにあるのでしょうか。
内側、ですよね(おそらく)。
わたしたちは鏡を使わない限り、自分自身の顔を自分で見ることができません。
身体も(前側はある程度見えますが)背中側を直接見ることはできません。
自分の後ろ姿がどんなものかは、写真や動画に映して見ない限り知ることができません。
形あるものでさえ、そうなんです。
ましてやそれが、心だったら!
◆自分の心にはどうすれば触れられるのか
自分自身の心には、物理的に見ることも、聞くことも、触れることもできません。
心とはそもそも形のないモノなのだから、当然なのですが、でもこれが他者の場合だと、ちょっと違ってきます。
表情の変化やしぐさ、全体に醸し出される雰囲気などで、なんとなく察っせられるものもあります。
でも、自分自身に対しては、それさえも難しい。
すごく悲しいこと、ショッキングなことがあった時に、たまたま鏡に映った自分の表情を見て、これがわたしなの?とびっくりしたことはありませんか?
相手はそんなあなたの表情や態度を見て、あなたの心を察しています。
でも、あなた自身は、それすら自分ではなかなか気づけない。
そういうことがありますよね。
でも、これは当然なんです。
自分のことは、自分自身が一番わからない。
そういうものなんです。
◆自分の心と触れ合うための最もシンプルな方法
考えていることや感じていることを紙に書き出すといいと言われる理由はそこにあります。
書き出すことによって、自分の頭の中や心の中を、文字を通して、自分の目に見える形にして外側に取り出すことができるからです。
そうやって外側に置くことで、自分自身を他者を見るような目で ”観察” することができるようになるからです。
混乱している頭の中も、思い乱れている心の内も、それに “文字” という形を与えることで理解しやすく、扱いやすくなります。
自分の思いを文章に書くという行為はつまり、自分自身と対話することであり、自分をより深く知る行為でもあるのです。
「その方法知っているよ」で終わらさずに、実際に試してみてください。
自分だけが見る日記を書くのも、いいですね。
思いがけない「あなた」がそこに顔を出すかもしれませんよ(^^)
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