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たとえば、こんな週末ブランチ・フレンチスタイル 《17歳息子の“パリ5区ムフタール通り&マルシェ”セレクト》

私が、こんなふうに普通にフランスで暮らしている空気感を知っていただけたら…と(自己紹介がわりに、まずは1番気に入っている1枚、を)。

この写真は去年の夏パリで、17歳の日仏ハーフの息子が日本のあるワイン造りの偉人へのオマージュの写真コンクール用に撮ったもの。自分で買い揃えて設えた(*もちろん未成年だったので、赤ワインに見えるものは葡萄ジュースです)。

noteにきちんと取り組んでみたいと思ったのは、ここ2ヶ月ほどの間に、何人かの日本の友人知人からアドバイスをいただいたからで…

アカウントは早々に作っていたものの、個人ブログを持っていたのでそちらに愛着があったし、忙しくて時間がなかった。

以前から、絶え間なく出版される(フィクションともいいたいぐらいのものある)フランス礼賛本には驚かされるばかりだったけれど、コロナ禍になって以降は、SNS発信に長けてフォロワー数が多い人たちのネット発信が加わって、唖然とさせられるばかり。

中には意図的なのか語学力のせいでの勘違いなのかわからないけれど、事実とは異なる発信をしている人も目立つようになって、(勇気を出して)指摘してみたけれど何の効果もない(どころか逆ギレされてただけで、そのまま経歴詐称も続けてるツワモノもいる)。

だから、正しい情報を1人でも多くの人に知ってほしいと言う思いは強くなるばかり…

そんな中、挙句には、「5月19日から飲食店のテラス営業が再開になったので元通りの生活が戻ってきました」とあちこちで繰り返されているので、本当に愕然というか落胆というか…ひとことでは言い表せない。確かにいい方向に動き始めているけれど、フランスの暮らしは元通りなんかじゃない。

6ヶ月半ぶりに飲食店での給仕サービス再開+Couvre-feu 夜間外出時間が2時間短縮されて、夜19時からだったのが21時から朝6時になったので、皆、本当に歓喜しているのには違いないけれど、『テラスのみでの営業』で、『夜間は相変わらず外出禁止』だし、ぐんぐん日没時間の延びているフランスで、まだ明るいうちにバタバタと通りの店々でテラステーブルや椅子が片付けられていくのも、街が空っぽになるのは、相変わらず違和感がある。
6月9日には夜間外出禁止時間は、夜23時から朝6時までになるけれど、その頃には夜22時ごろまで陽が沈まないので同じこと。
店や誰かの家にディナーに繰り出すのだって20時以降がスタンダード、日付が変わって帰宅も珍しくないこの国で、暗くなる前に家に戻るというのは、普通の暮らしとは感じられないパリの通りから23時には人の姿が消えてしまうというのが、どれほど寂しい空気か…
6月30日には、ようやく夜間外出禁止も撤廃になる。

100人いれば100通りの家庭や見える世界が異なるはずなので、私の視野視点がすべてのフランスではないけれど、少なくとも“永住権を持って税金も納めているフランス市民の1人”として(と書くとまた難癖つけてくる人がいるかもしれない。実際、Clubhouseでプロフィールに永住権と書いていたら知らない人に絡まれたけれど、“本物の居住者”として責任と誇りを持って生きているから)発信したい、と思って…

私のささやかなプライドの問題なんかじゃない。同時多発テロで非常事態宣言下で2年過ごし、ようやく日常が取り戻せつつあると思った矢先にコロナ禍になって、それでも、ブレずに将来への目標を持って、日常を大切にしている私の息子や次世代、そして、彼らの未来をより良いものに引き戻そうとしている頑張っている大人たちがいることを知っていただきたくて…どの世界も、アリとキリギリスが存在することを。

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« Tout ce qui compte, c’est l’amour » 

Kimiko BOTTI 

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