きみい

本、映画、料理、犬の話で機嫌が良くなります。インドア派@ハワイ

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最近の記事

誕生日のロールケーキ

おそらく4歳か5歳のころ。 誕生日には近所の同じ年頃の子どもたちを家に招待して、ささやかなパーティーをするのが、そのころ住んでいたあたりでは通例だった。 当時はまだケーキ=いちごのショートケーキという認識だった時代。 家での誕生日パーティーも、母親が用意したカンタンな料理と、買ってきたいちごのショートケーキでお祝いするのが定番だった。 パーティーが始まる前、出席してくれる男の子に「ケーキあるよね?」と聞かれた。 ちょっと迷ったけれど「あるよ」と答えた。 迷ったのは、母が

    • 食事は日本がいちばん それでもハワイに帰ったら食べたいと思うもの

      いつも食事は日本がいちばんだと思っている。 次の一時帰国では何を食べたいかのリストが、常にiPhoneのメモに書いてある。コロナ禍で帰国が簡単ではなくなった今、そのリストは長くなるばかりだ。 それでも、ハワイ在住年数が長くなるにつれ、日本に滞在している間に「ああ、ハワイに戻ったらアレが食べたい」「やっぱりアレはハワイで食べるのがいちばんおいしい」と思うものが出てきた。 ひとつはポキ。 ハワイを訪れたことがある人ならきっと一度は聞いたことがあるであろう、ロコのソウルフー

      • 久しぶりのレコードの音色に酔いしれる

        次男の部屋にレコードプレイヤーがやってきた。 世の中ではレコードが復権してきているんだとか。 アメリカでは、新作を発表するときにVinyl(英語ではレコードをこう呼ぶそう)も発売するアーティストが増えているんだそうだ(息子談)。 聞けば長男も大学近くでシェアして住んでいる部屋にレコードプレイヤーを持っているそう。 ハワイ生まれハワイ育ちで、ふだんは私に言わせれば「洋楽」を主に聴いている次男が初めて買ったレコード盤は、藤井風のファーストアルバム。 私がラジオで耳にして

        • 【ごはんdiary】もう便利家電は買わないと決めていたのに

          悪魔のささやき、ブラックフライデーセール。 毎年「余計なものは買わないぞ!」と心に決めて立ち向かうのに、やっぱり買ってしまう。 なら見なきゃいいのに…。 今年は外食はほとんどせず、人生でこんなに料理をしたことがあるだろうかと思うくらいキッチンに立ち続ける日々だったので、やはり目がいってしまうのは調理家電。 これまでフードプロセッサーやスロークッカー、スムージーメーカーなど、いろんな便利そうな調理家電に手を出してきたが、使いこなせなかったものもたくさんある。 なので調

        誕生日のロールケーキ

        • 食事は日本がいちばん それでもハワイに帰ったら食べたいと思うもの

        • 久しぶりのレコードの音色に酔いしれる

        • 【ごはんdiary】もう便利家電は買わないと決めていたのに

          【ごはんdiary】祝日だからといって主婦の仕事が楽にならないのは日本だけではないらしい

          2020年11月26日 朝食:トースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ、梨 昼食:マグロ中落ち漬け丼、豆腐とわかめのお味噌汁 夕食:サンクスギビングターキーディナー サンクスギビングデーは、アメリカではクリスマスと並んでビッグイベント。 日本では盆と正月という言い方をするけれど、その盆にあたる感じかな? サンクスギビングといえば、お決まりなのがターキー(七面鳥)の丸焼き。 毎年きちんと家でターキーを焼くアメリカ人家庭は今でも多いよう。 一度憧れてクッキングクラスに参

          【ごはんdiary】祝日だからといって主婦の仕事が楽にならないのは日本だけではないらしい

          【ごはんdiary】飛田和緒さんの料理が好き

          朝食:アボカドと生ハムのせトースト、ゆで卵、メロン 昼食:キャベツとオイルサーディンのペペロンチーノ 夕食:ローストポーク、ブロッコリーのおかか和え、かぼちゃソテー、豆腐とわかめとオクラのお味噌汁、ごはん 毎日楽しみにしているのが飛田和緒さんのインスタグラム 。 以前から好きな料理家さんのひとりで、レシピ本やエッセイ本を愛読しているが、インスタグラム のおかげでふだんのお料理を見ることができてうれしい。 いわゆる「映える」料理写真ではないのだけれど、ホッとするような、心

          【ごはんdiary】飛田和緒さんの料理が好き

          【ごはんdiary】ARVOの土曜日スペシャルカレー

          朝食:豆腐とわかめとしめじのお味噌汁、納豆ごはん、りんご 昼食:ARVOの土曜日スペシャルカレー 夕食:ギリシャ料理テイクアウト 最近、貴重な土曜日の朝。 以前は家族みんな外出していて、ひとりごはんなんてことは頻繁だったのに、今年になってめったにないことになった。 土曜の朝は、一週間のうちほぼ唯一のひとりごはん。 可能なかぎり手を抜きつつ、食べたいものを食べる。 ランチは久しぶりに会う友人と。 室内は避けたいという理由でカカアコのSALT内にあるカフェARVOを選

          【ごはんdiary】ARVOの土曜日スペシャルカレー

          寝付けぬ夜の救世主

          睡眠に関する本が多数出版されている。 それだけ悩みを抱えている人が多いということなんだろう。 そういう私もそのひとり。 ベッドに横になってもなかなか寝付けないのはけっこうツラい。 以前は寝る前にワインや焼酎を飲んで、ウトウトし始めると急いでベッドに潜り込むという手を使っていた。 が、よく聞かれる「アルコールを飲んで寝ると3時間後に目が覚める」という説は私にはぴったり当てはまっているようで。 スムーズに寝付くことができても、夜中に目が覚めてしまっては意味がない。 しかも同じ

          寝付けぬ夜の救世主

          ビキニ姿の宮崎美子さんに横っ面を張られる

          最近、人に会うたびに「宮崎美子さんのビキニ、見た?」と聞いてしまう。 それくらい、衝撃が大きかった。 実は密かに、今後目指すなら宮崎美子さんみたいなかわいいおばちゃんがいいな、などと思っていた。 今年の一月から放送されていたドラマ『病室で念仏を唱えないでください』に、掃除のおばちゃん役で出演されていた宮崎さん。 ピリピリしがちな救急病棟で、ドクターや患者さんをさりげなく癒す笑顔がかわいいおばちゃん役。 これから年齢を重ねていくことを考えたとき、美魔女となるとハードルが高

          ビキニ姿の宮崎美子さんに横っ面を張られる

          映画『HACHI』を見て、逃げた警察犬を思う

          映画『HACHI 約束の犬』を見た。 言わずと知れた、『ハチ公物語』のハリウッドリメイク版。 犬好きならば、まちがいなくウルっときてしまうストーリーだ。 「忠犬ハチ公」と呼ばれるように、ハチの飼い主への忠誠心がこの物語のキモ。 でもそれより何より、ハチが自分の意思で自分の行動を決めているところに、グッときてしまった。 先日報道された、行方不明者の捜査中に逃げ出した警察犬のニュース。 「逃亡中」とか「確保」とかの言葉が使われていて、違和感を感じずにはいられなかった。 特別な

          映画『HACHI』を見て、逃げた警察犬を思う

          それは私の仕事ではありません

          学生のころ、損害保険会社の事故受付センターでアルバイトをしていたことがある。営業時間外に、日本全国から事故の報告を電話で受ける部署である。 ほとんどが車の事故で、契約者の情報や事故の状況などをお聞きしてレポートを作成し、担当部署にまわす。 きちんとしたトレーニングが行われるので、たいていは問題なく仕事をこなせるのだが、ときには上司の指示を仰がなければならないことも。 受けた電話は自分で最後まで処理するのがよしとされる空気の中で、ひとりで解決できないケースに当たってしまっ

          それは私の仕事ではありません

          「苦手」と「嫌い」は同じじゃない − 原田マハさんのアート小説を読んで感じたこと

          「生まれ変わったらどんな人になりたい?」 こう聞かれた夫の答えは「歌が上手な人」。 カラオケに行ってもうまいと言われたことはなく、MISIAの歌などを聞くと「こんなふうに上手に歌えたらさぞかし気持ちがいいだろうな」と思うのだそうだ。 私はどうかなと考えてみると、候補はいくつか浮かぶ。 誰もが振り返るような美女、多くの人たちを救うような研究ができる天才…などなど。そんななかでもかなり早い段階で頭に浮かんでくるのは「絵が上手に描ける人」だ。 子どもの頃から絵を描くのは苦手。

          「苦手」と「嫌い」は同じじゃない − 原田マハさんのアート小説を読んで感じたこと