拝啓 受注仕事しか出来ないフリーランスのあなたへ・その2
1ヶ月前に書いた記事のスキが断続的についています。
だいぶ辛辣に書いたつもりなので、文句言われたり怒られたりするのかと思いきや、スキがつくってことはそれなりの共感をいただいたということなんでしょう、たぶん。ありがとうございます。
note上では何度も書いている事ですが、わたしは2006年、27歳からフリーランス(当時はその言葉がなかったので「個人事業主」という呼び方をしていました)で働いています。とはいえ、NSCで学んだだけの20代後半の若造にいきなり仕事など降ってくるわけもありません。
でもいまは、フリーランスという立場で様々なクライアントさんとお仕事をさせていただいております。非常にありがたく思っておりますし、周りの皆さまへの感謝とともに、今後出会うみなさま方にとって私という人間が有益であるよう精進して行く所存であります。
正社員からフリーランスに「転職」あなたの単価は誰が上げるの?
さて、こんな投稿を見たのですが、これを見て「正社員だから他人事だよねー」と思っている受注仕事しか出来ないフリーランスさんに向けて、とっても大切な話をしようと思います。
私も田端さんと同様、転職すればいいじゃんの考えです。
余談として、これってキャリコネニュースの企画記事のようで「手取り20万円以下の人」にアンケートを取って、そこから追加取材をしているみたいです。追加取材をしたにもかかわらず、薄っぺらい記事になっているのが何とも香ばしいw
現在、フリーランスを名乗って活動するあなたは、どのようにして仕事を取っているのでしょうか?
ランサーズ? クラウドワークス? ツイッター? 異業種交流会? 転職エージェンシー?
ほかにもあると思いますが、だいたいこんなところなのかな?そもそも、上記で仕事一切取ってないので、零和版フリーランスの仕事の取り方がわかっていないわたしw
このnoteでは零和版・受注仕事しか出来ないフリーランスの皆さんに、それなりの朗報をお届けしようと思います。
上記のところばかりで回ってくる仕事の単価なんて、月の収入に換算すると13万円くらいになるのでしょうか?そうだと仮定して、その環境にいる限り、あなたの単価は上がることはありません。ずっと、ずっとね。
しかも、驚くほど楽しくない。楽しくないのに報酬が安い。まるで奴隷のような気分で働く。でも、不満がありながらもあなたは働く。そこからでしか仕事が取れないから。
じゃあ単価を上げようってことで、ランザーズとかが開いている無料の単価アップセミナーに参加する。私は書くことが専門領域なので、ライターを例に出すと、ライターが単価を上げるためにありがちなのがインタビュー講座。取材が出来るようになって、記事のクオリティを上げることができれば単価を上げられると考える。
その発想、悪くない。
でもね、そうした講座って、ちまたに溢れている自己啓発本と同じなんです。自己啓発本がこれだけ書店の本棚を席巻しているのは、本を読んで満足して行動しないから。これは夢をかなえるゾウにも書かれていて、初めて読んだ2007年当時の私はさーっと血の気が引いた覚えがあります。
仕事欲しい!のフリーランスに仕事は来ません悪しからず
フリーランスって、黙ってても仕事は降ってこない。だから、ランサーズとかクラウドワークスなどに登録する。登録をして案件が来るまで待って、案件が来たら条件に合っているかなどうかなとかウンウン唸りながら、結局は仕事を引き受ける。今の自分はこんなもんだろうと自分に納得をしつつ、テンションが上がらないまま仕事をする。
「会社員なんてもう古い、これからは自由な時間に働けるフリーランスがなんかかっこよさそう。会社にいたくない最大の理由は人間関係。職場の雰囲気も悪いし、フリーになったら煩わしい人間関係もなくなるはず。仕事も人間関係もフリーダムな感じなんて、フリーランス最高じゃん!
『フリーランスになるには』でググってみたら、まずは副業という形で始めて慣れていきつつ、スキルを磨くためのスクールに通っていくのがいいらしい」
ツイッターを一生懸命リサーチして、私なりに「フリーランスになりたい人」を分析したら、上記2段落の太字になったのですが、合っていますかね?
合っていたという前提で話を進めます。フリーランスをやって、結構早い時期に気づく人もいると思います。
「あれ、思っていたのとフリーランスってちがくね?」と。
わたしも一応、市場動向を探るためにフリーランス向けのエージェントに登録しています。何年前に登録したかは忘れましたが、メールは受信しています。ランサーズの無料セミナーはそこで知って、「うわ、やってあげてる感すごいな」と思いましたが。
つらつらと書きましたが、1つの結論を出しますね。フリーランスがエージェントに登録して仕事を待っている時点で終わっていると思ってください。
フリーランスで心地よく仕事をするには、絶対的に営業がついて回ります。会社員や派遣社員のように業務をこなすのではなく、自分という商品をオンラインでもオフラインでも、あらゆるツールを使って知ってもらわないといけないのがフリーランスなのですよ。
ここで勘違いしがちなのは「仕事くれくれ」の営業は死んでもやってはいけないということ。なんかよくわかんないあなたと一緒に仕事をしたり、ましてや仕事を振ってくれる起業家やら社長さんは皆無です。人への目利きがすごいんですから。
フリーランスのみんなは365日、面白さを磨いてね
フリーランスの皆さんは365日営業しないといけないのですよ。そこに休息はありません。仕事を振ってもらえるための信頼関係の構築をしないといけない。
でも、信頼関係の構築のためには仕事の話は一切してはいけないんです。なぜか、あなたよりも知識も経験も人生の修羅場もくぐっている方々は「仕事くれくれ」人間を嫌というほど見ているんです。
あ、どうせこいつは俺の持っている仕事が欲しくて近づいてきたんやねと思われるのは良いのですが、こっち側はそれを露骨に出してはいけないのです。一度や二度、あなたに会ったくらいで、仕事を振るわけがないのです。
で、大概のフリーランスは一度か二度会ったところで、見限られます。
「こいつ、ねぇな」と。
ねぇな、の一番の理由はスキルのなさじゃないんです。シンプルに「あなた、面白くない」なんです。
そりゃあそうでしょう。だって、その方々にはスキル的にも人間的にも、あなたよりも優秀なジャンル被りの方々と仕事をしているのですから。
あなたが駆け出しフリーランスデザイナーだったとして、あなたと仕事をしたいと思わせるためにはデザイナースキルはもちろん、それ以外の魅力をお届けしないといかんのですよ。意味、分かりますか?
フリーランスは基本的に業務委託契約で仕事をします。業務委託契約は一見、ビジネスライクな契約だと思われがちですが、とんでもない話です。ここには泥臭いほどの人間関係があるんです。だって、良い仕事は一緒に仕事をしていて楽しいとか、良き人間関係で回していくんですよ。知ってました?
仕事は誰にでも平等に回るべきだ。仲間内だけで仕事を回してズルい!僕のところにもいい仕事を回してくれよ!
そんな奴いねーから。いい仕事を回してもらえるように、まずはあなたが面白くなってください。面白いだけでなく、振ってもらった仕事に最大限コミットするスキルも身につけてください。
フリーランスってあなたの全てを全方位で見られますからね、覚悟して飛び込んできてください。
まとめ
あらためて、私の現在の仕事の90%以上は友人の依頼か、友人の依頼の紹介です。月に数件は「きむ兄!ちと相談が!」という連絡をいただいております。本当にありがとうございます。全力で皆さんの期待に応えますので、よろしくお願いいたします。
3000字超えの文章を読んでいただき、ありがとうございました。
暑苦しい文章、たくさん書いていきますので、ぜひサポートを!!