「ゆたかさって何だろう」を考えました。
経験して初めて気付くことがたくさんあります。
私のこれまでの人生で価値観が変わった出来事は一人暮らしを始めたことです。
実家を出て十数年、自立ってこんなに大変で気持ちいいものなんだなぁと何度も思いました。
部屋探しから始まり、
月々の収入と支出のバランス、
電気、ガス、水道、ネットの開通日の予約、
カーテンの寸法測り、(←カーテンは引っ越しするたびに買い替えてる気がします。私だけ?)
これらを働きながら一人でするってなかなか大変だけど、ちょっと楽しい。
当時、実家暮らしに劣等感を抱いていた私は、初めての一人暮らしにかなり浮かれていました。
実際、少し浮いていたかもしれません。
友達を誘ってダラダラと喋り明かしたり、終電を気にせずに遊びに出たり、朝晩関係なく街をウロウロしていました。やっと大人になれた気がする。
なんかドラマみたいやなと。
一方で、楽しいことばかりではないのも一人暮らし。
スーパーで買った食材とトイレットペーパーを自転車の前カゴと後ろに巻きつけて帰り、(オシャレ重視で選んだ折りたたみ式自転車はなかなか進まないんよね。)
それらを四階の部屋まで階段を使って運ぶ。
出先で電気、ガスの消し忘れがないか突然不安になる。
大きい虫が入ってきて大きい声を出してしまう。
地震が怖い。
飲み物が全く冷蔵庫に入ってない時の風邪。
彼氏に合鍵は渡すか?渡さないか?問題
色々あったけど、小さな苦労はやがて自信となり数年後にはへっちゃらになる。
仕事でくじけた日に誰もいない部屋に帰る寂しさも(冬季は寒さもプラスされて寂しさ二倍)
バルサンの煙に殺されそうになったあの夏の日も
どれも愛しい思い出。
私はゆたかさって経験だと思います。
経験することで視野が広がり、相手の立場になって物事を考えられるようになる。
よくある話だけど、私も実家を出てようやく親のありがたみがわかりました。
毎日、家族四人分のご飯の準備や洗濯をしてくれた母。
何不自由なく暮らせるように朝から晩まで働いてくれた父。
実家住まいのままだったら、当たり前の暮らしに屁をこきながら鼻をほじりあぐらをかいていたことでしょう。
経験値を上げて
心ゆたかな人になりたいですね。
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