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アドリブ演奏 最短5ステップ ④

早くもステップ4に突入です。
気分屋の自分にしてはビックリなスピードです。今回もよろしくお願いします。

ステップ4 スケール①

ステップ1〜3まででコードテンションについて学びました。ここからやっとスケールに突入します。
スケールはとても数が多いので、使いやすい順でステップを前半後半に分けてご紹介していきます。

最初から読んで頂いてる人なら、コードをアルペジオからフレーズ化し、そのコード上で使用出来るテンション・ノートを理解した上での「応用編」だと思ってください。

**補足**
主音は全てCで統一して説明します。

1. ブルーノートスケール

表はCブルーノートスケールです。
『ルパンⅢ世のテーマ』のイントロと言えば覚えやすいですよね。
覚え方は『メジャースケールの 3rd, 5th, 7th が半音下がったスケール』。
なんと『Major でもminor でも使える超万能スケール』です。

「え? Cコードの3rd (ミ) とブルーノートの♭3rd (♭ミ) はぶつかってるよね?5thだって(ソ) だって、、、」

いくら大事なコードトーンとぶつかっていようとも、ブルーノートに限り許されるのです!!!特別!最強!!万能!!!超万能!!!!

凄いのはそれだけでなく、「ブルーノートスケール使うぞ」と決めて堂々演奏すれば、トニック、サブドミナント、ドミナント、どのコードが鳴ってる瞬間でもそのkeyのブルーノートスケールだけでアドリブ演奏が出来てしまうのです!
例えば key = C なら、コードが Ⅳ ( F )だろうが V7 ( G7 )だろうが、Cブルーノートスケールだけで突き通せるのです。

ブルーノートスケールは、ブルースで使われているスケールで本来はアフリカの音階。12平均律には収まらない曖昧な音程の音 (クォータートーン) で、音程が固定されているピアノや鍵盤打楽器には出せない為、代用で♭3rd, ♭5th, ♭7th をブルーノートとして用います。

ブルーノートスケールは、悪い言い方をすればアヴォイドなどの細かい事を一切考えなくても使う事が出来ます。本当に万能です。
ただ、「一発で良い」という事は、自分にその一発のスケール内で歌い続けられるだけのフレーズストックがないとすぐにネタ切れになる、という事です。
奥が深いスケールではあるものの、アドリブ初心者にはとても覚えやすく応用しやすいスケールなので、一番最初に紹介させて頂きました。

**補足**
上記表のブルーノートスケール 、正しくは「C minor ブルーノートスケール 」と言い、「C Major ブルーノートスケール 」が別に存在する ( C Major ペンタトニックスケールに♭3rd を足したもの )。でも、MajorブルーノートスケールはMajorコードでしか使えないので、万能ではありません。

2. ドリアンスケール

表は C ドリアンスケールです。
ブルーノートスケールに少し似ていますが、ブルーノートほど哀愁臭くなく、スッと洗練された響きがします。

・コードトーンは『Cm7』
・覚え方は『コードトーン+ 全音上のマイナーコード』。( Cm7 + Dm )
・テンションノートは『9th,11th,13th のナチュラルテンション』
・使えるコードは『サブドミナントのⅡm7 』『トニックのⅠm7 』
・「13thがアヴォイドだ」と記載のある本もあるので、そこは個人のお好みで。

3. ミクソリディアンスケール

表は Cミクソリディアンスケール です。
とても爽やかで明るい印象を持つスケールです。

・コードトーンは『C7』
・覚え方は『コードトーン+全音上のマイナーコード』。( C7 + Dm )
・テンションノートは『9th、13th』
・使えるコードは『ドミナントのⅤ7』『ドミナントのⅤsusコード』。
・アヴォイドノートは『4th』。ただし、susコードの場合は別。

4. ハーモニックマイナー・パーフェクト5thビロウスケール

表は C ハーモニックマイナー・パーフェクト5thビロウ です。
スケールの中で、一番名前が長いスケールです。◯リー・◯ッターが叫んでそうでしょ?(笑)
響きも、とてもエキゾチックです。

・コードトーンは『C7』
・覚え方は『コードトーン + 半音上のメジャーコード』。( C7 + ♭D )
・テンションノートは『♭9th、♭13th』
・使えるコードは『Ⅴ7』『Ⅲ7』『Ⅵ7』
基本的にはminorのドミナントで用います。
・アヴォイドノートは『4th』

5. オルタードスケール

表はCオルタードスケールです。 
アドリブ演奏をする上での必須スケールです。

・コードトーンは『C7の5th抜き』
・覚え方は、名前の通り『C7 + オルタードテンション全部のせ』
・テンションノートは『オルタードテンション全部』(2回目)
・使えるコードは『Ⅴ7』『Ⅲ7』『Ⅵ7』
・アヴォイドノートは特になし。

6. リディアン7thスケール

表はCリディアン7thスケールです。
これもよく使えるスケールです。私も大好き❤︎

・コードトーンは『C7』
・覚え方は『コードトーン + 全音上のメジャーコード』。( C7 + D )
・テンションノートは『9th、♯11th、13th』
・使えるコードは『ドミナントのⅤ7』『ドミナントのⅡ7』『サブドミナントマイナーの♭Ⅵ7』『サブドミナントマイナーのⅦ7』
・アヴォイドノートは特になし。

さて、スケール編前半はここまで。お疲れ様でした。
次回は引き続きスケール編後半です。お楽しみに。

ここで、ひとつお伝えさせてください。
アドリブ演奏を学ぶ上で、このように学ぶスケールはたくさん出てきます。ただ、一番最初に伝えた通り、これらはステップ1〜3で学んだ事の応用編です。
先人達が「これ良いじゃん♪」って “お気に入りのフレーズストックから音選びの共通点を割り出して広めてくれたもの”です。

スケールを覚える事は悪い事ではありませんが、「覚えなくてはいけないもの」ではありません。
あくまで「自分のお気に入り (宝) は自分で見つける」という冒険は続けていってくださいね。

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きみちゃん先生です。最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました!!

自由な音楽人生を楽しむ仲間を、もっともっと増やしたいっ!
「アドリブしたいのに出来ない」「楽譜に書いてる事しか出来ない」「アドリブ は出来る人に任せておこう」と逃げてた学生時代。

自分の経験から「やって良かったな」という方法をご紹介して参ります。

音大卒業生はもちろん、在校生や講師の皆さん、楽器経験者さんや音楽好きさんにもフォローやリアクションを頂けると大変励みになります。

今後とも、どうぞよろしくお願いします♪

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