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うつ回復期に読んで役に立った本5冊

うつ病回復期に読んで、これは役に立つなとか、心に沁みるなとか、今後の生き方の方向性がつかめるなと感じた本を集めてみました。

ちなみに回復期ではなくうつが酷かったときに読んだときは、全く別の感想でした。
読むのすら疲れたし、よくわからないって感じでした。

なので、ある程度症状が落ち着いてきていて、自分と向き合えるような余裕があるときに手に取っていただけたらうれしいです。



「普通がいい」という病(泉谷閑示)

私はHSPという、人の感情や音などの刺激に敏感な特徴を持っていたのでHSP関連の本をよく読んでいました。

それらの本の中によくこの「泉谷閑示」さんの本が引用されていることが多く、気になっていたので手に取ってみたのです。

読めば読むほど、これまで当たり前と疑わなかった常識にいかに自分が振り回されていたのか気づいていきました。

またどうにもこうにも人生が生きにくかった理由がなんとなくわかってきたのです。

今どうして自分は苦しみの中で生きているのか、そして自分にとって生きやすい人生とはなんなのか、この本を読んでいくうちに明らかになっていきました。

定期的に読み返して、見失いがちな自分と向き合っていこうと思います。

〇〇するべきにいつも振り回されて疲れてしまっている方、病気を治そうとすればするほど空回りしてしまう方におすすめです。


「うつ」の効用 生まれ直しの哲学(泉谷閑示)

同じく泉谷さんが書かれた本ですが、こちらはうつ病に焦点を当ててまとめられています

内容は上記と少し被るところもありますが、別本としても読む価値がある本です。

どうして自分はうつ病になったのか。

病院では原因は不明だと診断されがちですが、泉谷さんは病気はなんらかのメッセージを自分に訴えかけていると考えています。
そしてそのメッセージを解き明かしていきます。

私はこれまでの人生で何度もうつ的症状を繰り返し、その度に誤魔化しながら対処してきました。

ですが今回のうつはもう太刀打ちできず、とことんまで落ちていき、どうしてこんなにも自分の人生にはうつがつきものなんだと絶望していました。

この本を読んでいくうち、うつが発してきていたメッセージを自分が無視し続け、ただ上部だけを汲み取って誤魔化そうとしてきたからではないかと思いました。

一見かなり面倒で邪魔でいなくなってほしいうつですが、実は多くの視野をもたらしてくれる、そして自分を救ってくれる病気かもしれないのです。

うつに何度も苦しんでいる方、うつを治したいけど体も心も動かないと悩んでいる方におすすめです。


れんげ荘(群ようこ)

大企業に勤めていた女性が一念発起し、貯金を切り崩しながら月10万円で暮らしていく様子を描いた小説です。

主人公は忙しい毎日をふと振り返り、自分の働き方や生き方を問い直していきます

これまで必死に働いてきたり流行を追いかけたりしてきたことは自分にとって本当に必要なのか、そして心地よいものなのか、心と向き合いながら人生を決断していく主人公の姿からは多くの示唆をもらえます。

うつ回復期にあっては、今後どのように人生を再設計していくのか決断を迫られるのではないでしょうか。

そのときに、たとえ大多数の生き方とは違くても自分にとっての幸せは何か考え、その道に進んでいく勇気をもらえる小説だと思います。

これからの仕事や生き方を考えている方、マジョリティ的な生き方に疲れてしまっている方におすすめです。


絵でわかる 京都・お灸堂のほどよい養生(すきさん)

なんとなく体調が悪い、そんな日が続くと心も疲弊していきます。
かといって無理な健康管理に取り組むとうつが悪化することも。

この本には、肩の力を抜いて、ラクにテキトーに自分をケアできるヒントがたくさん詰まっています

私はこれまで一生懸命健康であろうとしてきました。
朝散歩に行ったり、毎日筋トレしたり、体に良いと言われる食事をしたり。

ですがどこか自分の心がついてこなくて、結局やらなくなり、挙げ句の果てには以前より症状が悪化したこともあります。

もっと自分に寄り添った健康法はないか、探していた時に見つけたのが「すきさん」の本でした。

彼は「ゆるむ」ことを大切にしています

暖かいタオルを体に当てる、ふぅと息を吐く。
そんな些細なことでも体がゆるむ実感ができます。

ゆるむ感覚は自分を大切にできている感覚に近いと感じています。

うつになる方は頑張りすぎな方が多い印象があります。
ゆるむことは、ずっとこわばっていた体や心を解きほぐしていくのにピッタリな方法だと思います。

いろんな健康法を試したけれど疲れてしまった方、ゆったりと自分のできる範囲で取り組みたい方におすすめです。

ちなみにすきさんはTwitterでも情報発信しているので、まずはこちらをチェックしてみて相性をみてみるのもいいと思います。



力尽き筋トレ(石本 哲郎)

少しずつ体調が良くなっていくと、やりたいことが増えてくると同時にもっと体力が欲しいと思うようになりました。

そこでYouTubeを見ながら筋トレしてみたこともあるのですが、当時の自分にはレベルが合っていないものを選んでしまい続けることができず…。

そんなとき偶然見つけたのがこの「力尽き筋トレ」でした。

自分の体力ゲージに合わせて筋トレメニューを選択でき、そして各メニューは30秒や1分などとても短いことが特徴です。

テレビを見ている合間にサクッとやったり、元気があれば少し強めのに挑戦してみたり。
ハードルを上げず日々のスキマ時間に気軽にできるのが魅力です。

私は毎日ソファに横になっているので、ソファに座ったままできるものを2つほど選んでおき、気が向いたときにやるようにしています。

こんな小さすぎる筋トレでいつ筋肉がつくのか、そんな疑問も浮かびそうですが、まずはできる範囲で一歩一歩続けていくのが大切だと実感しています。

少しでも筋トレができた日は、たった数分なのに達成感があります。

簡単にできる筋トレを探している方、自分に無理なく始めてみたい方におすすめです。

また、こちらの力尽きシリーズは「料理編」と「美容編」があります。
どちらもラクに取り組めるものなので、気になる方はぜひ覗いてみてください。

私は美容編に載っていた、全身をオールインワンジェルで保湿するが自分に合っていてずっと続いています。



どこまでも自分の感覚を大切に

以上、私がうつ回復期に読んでよかった本を紹介しました。

私にとってはためになった本ですが、もちろん人によって合う合わないがあると思います。

読み始めてなんか違和感があると感じたら読むのをやめるのもとっても大切だなと思います。

世の中には本当にたくさんのアプローチがありますが、自分にピッタリ合う本に出会うのはとても難しいことです。

しかも読んでいて8割は共感できていても、残りには賛成できないこともあります。

紹介した本も私が全て賛同している訳ではなく、自分にとって良いと思うところだけ抽出し生活に取り入れるようにしています

これでいいのかと最初は不安でしたが、その方が心がとても安定しているし、自分主体で生きている感覚がありました。

そして本に振り回されることも少なくなりました。

本を読むとは、もっと自分中心でいいんだなと日々実感してします。
そして自分中心の読書をすると、人生のヒントがたくさん得られるんだなとも思っています。

このnoteをお読みの方にとっても、そっとあなたを支えてくれる、そんな素敵な本に出会えることを祈っています。


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