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続・なぜスイミングは選ばれるのか

浮力がいいんですの巻

陸上と水中の大きな違いが効果を生んでいる

このコラムをお読みになるような水泳に興味のあるみなさんは、とっくにご存じな「あたりまえ」のことを書かせて頂きます。
なぜスイミングが選ばれるのか。
それは選ばれるだけの効果が裏付けとしてあるからなんです。

スイミングを選ぶ理由のひとつに、
「運動不足解消」
を挙げる方が多くいらっしゃいます。
じゃ、なぜ水泳なんでしょうね?
他の運動とは何が違うんでしょうか?

そこに大きく関与しているのが「浮力」なんです。
水に入るとなんとなく不安定な感覚になります。
陸上では感じないふわふわ感です。
なんとなく地に足がついていない状態ですね。

それこそが浮力の影響によるものです。

水中に腰まで浸かった状態で、体重の約半分。
肩まで浸かってしまうと体重の約9割。
そのくらい負荷が軽減されるといわれています。

と、いうことは。です。
もうおわかりですね。

同じ「歩く」にしても。
陸上と水中の大きな環境の違いが水泳に効果を付加させてくれていて、それこそが水泳の大きな価値になるんです!

陸上を歩く、水中を歩く

陸上を歩く場合、常に地面の方向に重力がかかります。
それがひとつひとつの動作に対する負荷となります。
一方、水中を歩く場合は浮力がかかってきます。
体重負荷は軽減され、足を挙げるにも浮力が手伝ってくれます。

したがって、本来下半身に大きくかかる負担が水中では軽減されます。
軽減どころか激減ですね。
なので、足首やひざ、腰などに痛みを抱えている方でも楽に歩けます。
安心して運動が楽しめるってわけです。

私が那覇市の水中運動教室を担当していた頃の話。
参加者の多くは腰痛や膝痛に悩む方がほとんどでした。
中には杖をついてプールに来場される方もいらっしゃって。

でも、そのオバーがプールに入った途端!
大リーグボール養成ギブス(古っ)を脱ぎ捨てたかのように!
スキップを始めたんです。w
普段杖をついているのがウソのような本当の話。
そのくらい身軽になります!
当然、水から出れば元通りですからギブスをはめたように足取り重く帰って行かれましたが。笑

浮力の効果

では、浮力の効果についてまとめます
①体重による負担を軽減してくれる
②無重力状態を体感できる

今日は代表的な①について書かせて頂きました。
関節に負担をかけずに安心して運動が楽しめますので「運動不足の解消」としては最適な運動になると思います。
身体的に未熟なお子様はもちろん、関節に痛みを抱えている方にとって無理なく筋力の向上を図ることができます。

また、無重力状態を作ることができるのも水中だからできること。
ここも実は子供たちの発育発達に大きく影響することが分かっています。
幼児期に無重力を体験させること、無重力の中で運動させること。
これは今の技術では水中以外はほとんど不可能です。
詳しくはまた後日。
なぜスイミングは選ばれるのかシリーズはまだ続きます。

ということで。
本日も最後までありがとうございました。
また連絡します。


スイミングスクールのない地域、水泳を教えられる先生のいない地域へ出向いて指導を提供し水泳を安全に楽しむ技術や水泳を通した健康づくりを普及させたいと考えています。ぜひ皆様のお力をお貸しください。