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【書評】サイゼリヤ元社長が教える年間客数2億人の経営術

サイゼリアの元二代目社長・堀埜ほりの一成氏によるその経営術を惜しみなく開示した著書。掘埜氏は京大農学部卒・味の素出身の一族ではない技術畑の雇われ社長だった。

創業者の正垣泰彦氏のサイゼリア経営本もあるが、あるnote記事のリンクからこの本の存在を知り興味を持って読んでみた。

私もそのひとりだがサイゼリアファンの方は純粋に楽しめると思う。

また、特殊な産業における経営者志望の方には何かとヒントが得られる上に夢や希望が得られるであろう名著だ。

情報量という点ではかなり少ない。文字も大きく行間も広い。250ページほどあるが一般的な新書なら100ページあるかないかほどの文字数である。

編集者の腕が良かったのかとても読みやすかった。超遅読の私がたった2時間弱で読了できた。250ページの本なら普通1ページ1分かかるので4時間以上はかかってしまう。そう考えてもやはり1ページ当たりの文字数はかなり少ない。

堀埜氏が有能かつ幸運かつバイタリティに溢れる方なので再現性は極めて低い内容にはなっている。しかし、どんな本も同じだが読み取るところはそんな表面的なことではない。もしビジネスに活かすならこの本は無限大の示唆に富んだ本である。

平サラリーマンの私個人としても、書いてあることの本質的な部分をまずマインドとして仕事に活かしていこうと思えるところがいくつもあった。

また内容も飽きさせず、読者が知りたいことを絶妙に明かしてくれている。元社長という立場もあり、当然守秘義務として秘している部分も多くあるだろうが、それでも明かしてくれていることはかなり勉強になるしすぐにでもヒントとして使えるような事柄ばかりである。若干重複して語られている部分もあるがそれはよほど著者が言いたいことだろうからその部分をよく読めばいいかと思う。

この本を街の大型書店で購入した。購入した昨日(6/19)は在庫不足でAmazonにて送料440円でどこかのセコイ本屋がAmazonマーケットプレイスで売っているものしかなかったのでわざわざ街に出かけたのだ。

影響されやすい私。50ページほどスターバックスで20分かけてこの本を読んだ後、100円グラスワインが飲みたくなった。だってサイゼリアのワインが100円で美味しく飲めるカラクリを読んだ直後だったから。近くの街のサイゼリアでおやつの時間にミラノ風ドリアと白ワインと赤ワインとプリンを食べたのだった。

所感まとめ。読むと無性にサイゼリアで食事したくなる本。

【個人的メッセージ】

この記事は特に発想が柔軟なおふたりの相互フォロワーのみかんさんlionさんに読んで欲しいです。

未読でしたら、読んでおふたりも記事にしてみてください。おふたりなら多分1時間で読めるでしょうから立ち読みで充分かもです^_^

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