見出し画像

よい大人=『経済的独立+自分に居心地のいい人間関係を自力で開拓+「自分が選んだ」と自分に言い聞かせる姿勢』(by 中島義道)

自分が予備校に通っていた時(もう既に10年以上前のことであるが)、国語の授業で使われていたある文章を読んで、「これは保存しなきゃ!」と衝動に駆られたことがある。それが中島義道さんが書いた「大人になる君へ 他人のせいにしない姿勢を」である。☟

1枚目
2枚目
3枚目

この文章を読んで以来、中島義道さんにハマって、著作も結構読んだ。中島さん自身、日本の同調圧力やエセ思いやりに嫌気がさしていたり、ドイツ関係のことを勉強されたりしていて、自分と似てるなあと共感を持った。

幼稚園児には早すぎるが、「経済的自立、社会的自立、自己責任の確立」は大人になる過程において身に着けて欲しいなと願う部分だし、この3点は口酸っぱく伝えていきたいと考えている。

特に、社会的自立(=自分にとって居心地の良い人間関係を自力で開拓する)は、同調圧力の強い日本ではなかなか難しいことではないかと思う。私自身、大学を卒業して複数の職場で働き、多種多様な人達と関係を持ったが、現時点での結論は「人間関係が全て」だなと思っている。

職場での人間関係が良ければ、なんだかんだで仕事は続けられる。しかし、人間関係が悪ければ、どれだけ給料が良くても自分には苦痛だったし、耐えられなかった。故に、社会的自立が出来れば、自ずと経済的自立も可能なのではと思っている。

で、その社会的自立をどうやって成し遂げるか。毎回運任せで、「気の合う人と一緒になりますように」と祈っていては話にならない。もちろん、「コイツとは一生分かり合えねぇな」と思ってしまうような水と油の存在も確かにいる(た)が、なるべく多くの人とコミュニケーションが取れると良いわけで…。

といっても、他人は変えられないから、結局は「自分の他人に対する解釈を変えるか」、「自分がその職場を変えるか」くらいしか選択肢が無いような気がする。そして結構自分としては、後者を選ぶことがこれまで格段に多かった。その選択を積み重ねて学んだことは、「どこにでも、自分が苦手とする人はいる」ということだった。笑

「なるほど、逃げてばかりでは駄目で、自分を変えなければならないんだな」と、遅ればせながら社会人になって後の方で気付いた。まぁ、気づけただけでも良い社会勉強になったと思うし、子ども達に自分の経験を伝えることが出来るので良い回り道だったと思う。

で、「自分の解釈を変えよう」と決意する時に大事だなと思ったのは、「その職場に自分自身が長く居たいと思っているかどうか」ということ。仕事の内容だったり、自分のキャリアだったりを考えて、自分にとってプラスになるのであれば、そこで踏ん張る価値も出てくると思うが、そうでなければ、まずすべきことは、「頑張りたい場所に自分が行くこと」だと思う。そこに行ってからようやく社会的自立のフェーズに移れると思う。

個人的には、そういう自分が頑張るべき場所を見つけるまでは自分のことにしか目が向かなくて(というか、探すのに必死で周りを気にしてない…)、場所を見つけてからようやく周りが見れるようになるタイプだと分かったので、そんな風に考えてしまうのだと思う。

それで、コミュニケーション能力って、自分の中での定義では、「嫌な人とでも仲良くできる能力」だと思ってるので(好きな人と仲良くできるのは当たり前の話なので…笑)、自分の戦略としては、もうとにかく「質問攻め」をすることにしている。笑

だって嫌な人なんだから会話なんかしたくないけど、話さないと気まずくなるのも嫌だし…。そうすると、もう自分から気になることとかありきたりな質問をどんどんぶつけていく。で、「なるほど、そうなんですね~」と適当に相槌を打って何とか間をもたす!そうすれば、相手側からしてみれば、「たくさん質問してきて俺に興味あるのか?」と思うはずだし、興味を持たれて気分を害する人はいないので、自分の印象は悪くならないだろうと踏んでいる。で、為になる回答が聞けたらこっちの儲けもんだからそれもそれで良しだし。笑

あと、相手の思考が垣間見れれば、自分が嫌だなと思っていた行動の裏側が分かるので、意味不明なまま嫌うよりも理屈をつけて嫌った方が、まだこちらとしてはダメージが少なくなるから、そのら辺もこちらのメリットになる。笑

幸い、個人的には聞くことが性に合ってるみたいで、以前にも書きましたが、

前にドイツで実習してた時は全くドイツ語話せなくて、子ども達の話の内容を全く理解しないまま、でも形だけでもいいから話を聞いていることを伝えたくて「うんうん」ってめっちゃ相槌打ってたら子ども達から人気が出て、会話してる子どもの後ろに列ができたことがあります。笑

並んでる子ども達に「どうしたん?」って聞くと、「キーくんに話を聞いて欲しいから並んでるんだよ。」って答えてくれて、「なるほど、子ども達の話したい欲求は凄まじいな」と勉強になりました。笑

ものを教えるやつに魅力がなければ駄目なのです。(https://note.com/kikun_waldkita/n/n7979a1929669)

と、子ども達が列をなしたくらいの感じなので、何とか今までやってこれたかなと…。

まぁ、この記事の落としどころとしては、『「聞く力」が大事ですよ』ってところですかね…

〈追記〉

人とコミュニケーションするときにやっぱり、挨拶が大事だと思う。挨拶関係で好きな名言に、

「挨拶と返事にスランプ無し!」
(松村邦洋)

がある。マジでこれは子ども達に伝えたい。挨拶と返事は自分の心がけでどうにかなるものだし、その一つで周りを良い気持ちにさせることが出来る。挨拶や返事に覇気が無いというのは、それだけで周りに不快感をばらまくし、何より「このくらいの挨拶や返事でも許してね」という「他人に対する甘え」が見え透いてて嫌だ。心がけ1つで周りを快適にできるんだから、それくらいはやろうぜと思ってしまう。気持ち一つでどうにかなるんだからスランプなんて起きようハズも無い。

特に仕事において新人の頃は、先輩には能力や経験では勝てないんだから、何で勝つかといったら「元気の良さ」しかないのでは?個人的にはそう思って、新人の頃は過ごしてきたし、自分が上の立場になったとしても、挨拶や返事で周りを快適にしたいなと思う。先輩面されるのは嫌いだし、するのなんてもってのほか!

挨拶や返事といった自分の心掛け1つでどうにかなるモノは、常にベストが出せるように心の状態を良いように保っていたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?