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YOASOBIという「アイドル」の行方

2021年に書いたYOASOBIについてのnoteを多くの方に読んで頂いています。
ありがとうございます。

そして約2年の月日が流れ去り、再びYOASOBIが音楽シーンのど真ん中に戻ってきました。

「アイドル」はOPである以上アニメや原作漫画とのシナジーが第一なのでしょう。
しかし既に多くの方が愛を込めて考察されているので敢えて触れません。
この楽曲の真の面白さは『【推しの子】』ワールドに留まるものではないと思います。

「アイドル」という楽曲を完成させたのは皮肉にも多くの人々に支持され、大ヒットになったという現実世界での揺るぎない事実です。

日本のアイドル文化なんて海外の人に説明するだけでも大変なのに、なぜか世界的大ヒットらしい。
何しろあのビルボード(の日本人ぐらいしか知らないチャート)を席巻しているのだから。
韻を踏むという基礎の基礎すらかなぐり捨てる斬新な英語バージョンまで作っているし。
完璧で究極のなんちゃら。天才的ななんとか様。
みんな歌って踊ろう。神曲だ。これが日本の誇るYOASOBIだ。

私が唸らずにはいられなかったのは、この曲のメッセージが曲がヒットしたという出来事と響きあっているという点です。
商業主義の何がいけない。嘘の何がいけない。愛があるんだよ愛が。
そうやってアイドルもアーティストも作品も育っていくんじゃないのか?
曲に乗せられて強烈なカウンターが飛んできました。

世間に浸透すればするほど、
過大評価しまくる人がいればいるほど、
逆に私のような人が叩けば叩くほど、
この楽曲の力は増すばかりです。

だってこの曲、たくさんの人を幸せにしているのですから。
嘘ではありません。みんな言ってますよ。みんな聴いてますよ。
愛ですよ愛。偽物すら本物になるんですよ。いいですね皆さん幸せで。

つくづく「アイドル」は恐ろしい作品ですね。完全なる脱帽です。
前の記事の「J-popの発展を2年遅らせている」と言った私が間違ってました。
遅らせるどころか終わらせています。失礼しました。

とびきりの「アイドル」とは実はYOASOBI、あなたたちだったのではないでしょうか。

ヘッダー画像はYOASOBIのアーティストページより拝借しました。

※2023年9月追記
アイドルビジネスで腐り切った国で「アイドル」という曲が大ヒットし、まさにアイドルのごとく神格化されるというアイロニー。

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