無題6-2

人生の目的を知る【ダメな自分6】

 自分がやるべき使命を知りたい。私は、何をするために生まれてきたんだろう?

 日々の仕事や目先のことに忙殺されていても、この問いを心の奥底に秘めていない人はいないのではないでしょうか。
 人生の目的や使命を自覚したいという思いは、真摯さの表れ。いのちへの敬意から生まれるとても誠実な問いかけです。

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 使命を研究しているある先生によると、人の使命には2つの背景があるそうです。
 一つは、さまざまな時代・地域を舞台に輪廻転生を繰り返してきた、「たましい」の歴史からくる背景。もうひとつは、先祖たちから連綿と受け継がれてきた、この「肉体」に備わっている歴史からくる背景。

「たましい」と「肉体」、どちらも膨大な情報を有しています。人とは、この「たましい」と「肉体」の二つの融合で、「たましい」が、今回の人生で使命を達成するのにぴったりの「肉体」を選んで、空から入ってきます。

 おもしろいのは、このような人生にしたいとの意図が「肉体」にもあるということ。そしてベストマッチの組み合わせで、地上での二人三脚が始まります。

 つまり、より自分の使命を明確にしたいなら、「たましい」と「肉体」がそれぞれ何を望んでいるかを知ることが早道というわけです。

 万人に共通しているのは、生きる中で、他の人や世の中の役に立ちたいという願い。例を挙げると、「前世」や「過去生」でこんなことをしていたといった話は「たましい」の背景に関する情報です。霊能力者によるリーディング(読み取り)や退行催眠中や瞑想中などに本人が見たり思い出したりすることがあります。

 たましいが別の肉体で生きていたときに、その人生で後悔していた事柄や、リトライしたいと強く願ったことは、形を変えて今回の人生で体験したいことにつながっています。

 ちなみに私自身は、巫女だった過去生をよく指摘されます。神託が正しく伝わらずに無念だったり、隔離され孤独の中で生きたりしたこともあったよう。この背景は今、仲間とともにいて、心が明るくなるメッセージを本として届けたいというあり方に影響を与えていると思います。

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 整理すると、人生への態度や「あり方」を決めるのが「たましい」の背景。一方で、「父方の古い先祖がこんな仕事をしていた」「亡くなった母方のおばあちゃんが守ってくれている」というような内容は、「肉体」の背景に関する情報です。先祖のしていたこと(職業や生き方、残した思い)は、「肉体」の背景として子孫に影響を与えます。

 たとえば、医療関係者が多い家系の子どもが医師や看護師になる、芸能一家の子が同じく芸能界へ進むといったことはよく目にしますよね。教えるのが上手、商売が得意など、その肉体の持つ能力は先祖から子孫へ引き継がれるのです。    

 また、先祖一族の中には、十分にまわりの人の役に立てなかったとか、仲良くできなかったといった後悔を残している場合もあり、その思いも「今度こそ!」とばかりに肉体を通して子孫へと受け継がれていきます。

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 いかがでしたか? 

 これからの方向性を考えるとき、自分のルーツを二方向からひもといてみると、新しい視点が得られるかもしれませんよ!

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『ダメな自分の魅力の見つけ方』
きこ書房

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