無題5-1

グラウンディング、してみよう【ダメな自分4】

「地に足を着ける」という慣用句があります。大地に根差し、着実に生活を営んでいる様です。同じことを、エネルギーワークの世界ではグラウンディングと言います。
 人間は肉体だけの存在ではなく、エネルギー体としての自分もあるととらえて、そのエネルギーが地球とつながっていると意識するのです。

 グラウンディングできていると、心が落ち着きます。身体があたたかく、活力がわき、健康面や仕事面などが充実します。つまりこの世界で強く生きていく力に直結するのです。

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 一方、今はグラウンディングしにくい時代でもあります。
 天災や人災、事件、事故など地球全体にあらゆる面で大きな変化が起こっているため、心の安らぎのために現実からしばし離れていたいという心理状態になる人は少なくありません。いつからか、ふわふわして心が落ち着かない……。自分が自分でないような不安定感がある……。これがグラウンディングの逆。「浮き足立っている」状態です。

 敏感になり心が揺らぎやすい、意志決定ができない、他人に振り回されやすい。そんなときも、グラウンディングをして、地に足を着けたほうがよさそうです。

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 目を閉じて、自分が太い大木になったイメージをしてみましょう。樹齢何千年何万年という樹です。その根をぐぐっと地球の内部にすきまなく降ろして、全体を包み込むほどに根を張り巡らせます。

 あるいは大きな山になったイメージもいいでしょう。富士山や世界最高峰のエベレストなどの雄大な姿を思い浮かべ、その山裾をイメージで広げていくと、それは地球そのものとつながります。あなたは地球と一体です。

 地震大国の日本では、「肝心の地面が揺れるのに、グラウンディングなんてどうやったらいいの!」と不安に思う方もおられるかもしれませんが大丈夫。
 普段、地面が動いていないと思っているのは人間だけ。地表は水の上に浮いているようなものですから、本当はいつも動いている状態です。水面に浮いた板の上でバランスをとることがグラウンディングなのではなく、地球そのものが自分自身だと認識することが大切です。ですから、地震の最中でも、グラウンディングすることは可能なのです。

 また、生活の中でもグラウンディングを強化できます。階段を使って足で歩いたり、食事のときはよく噛んでものを食べてみてください。身体へのマッサージも、肉体に意識を向けることに役立ちます。意外かもしれませんが、お金のやり取りや計算をするのも、現実に立ち返ることのできる方法です。これならすぐできますよね。

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 一方で、グラウンディングしにくいときだからこそ得られる豊かさもあります。感性がとても鋭敏になり、身体や心からの繊細なサインにも気付きやすくなるので、内省の時間を取り、自然と触れ合い、創作活動をすると才能が開花します。

 人間ですから、波があって当然。グラウンディングしにくいときも、それを楽しんでしまいましょう。

『ダメな自分の魅力の見つけ方』
きこ書房

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