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願えば叶う

初っ端からドン引きされそうなことを書くが

20代の頃
偶発的に一気にタヒねないかな、と思いながら運転していたら
見晴らしのよい一本道で後ろから車に追突された。

車の後ろは無惨に潰れ
私はむち打ち症になり長らく通院したのち耳鳴りまで発症し
数ヶ月遅れで脳外科でMRI撮ったり
1年弱騒ぐことになった

何より面倒だったのは
追突してきた車が逃げてしまったこと。
路肩に止まり
震える手で110番して
警察の方々が来てくれたはいいが
そこにいるのは
蒼白な私とべっこり潰れた車のみ。

近くの某外食チェーン店に移動するよう促され
警察官4名パトカー2台に取り囲まれて事情を聴かれる私。
いつも混み合っている国道で帰宅時間帯に起きた事故なので
行き交う車内からジロジロ見られる。
よそ見運転で新たな事故が起きないか心配なほどの視線を浴びた

私が何かやらかしたみたいじゃん…

傷ついた車体を指差しさせられて
写真を何枚も撮られる。

こういう場面で笑顔もおかしいけど
無表情で写真を撮られ続ける自分が滑稽過ぎて
笑い出したい衝動に駆られた

あーあ

今日に限って
化粧手抜きしてますわ。
朝慌ただしく出発したから
服装も適当で
祖母に似合わないからって押し付けられた
ダサいジャンパーも着ちゃってるし
(80代も手放すほどダサいが防寒効果だけは抜群)
そんな写真がお警察様に保管されるか…

警「逃げた車のナンバーみましたか?」

私「4649だったと思います!」

警「よろしく、ですか?」

私「…え?あ、はい…」

(実際は全然違うナンバーでしたw)

当て逃げ犯人はまず出てこないから諦めるよう
周りの方々から言われ
車は任意保険で大々的な修理に入れ
代車を借りて過ごしていた

2ヶ月ほどしてから
出頭してきた人間がいるので警察署に来てくれと
突然連絡がきた

相手方が
自損事故と偽って自分の車も修理にいれていたのだが
いつバレるか
という恐怖に耐えきれなくなり
身内に付き添われて警察署にやってきたのだという

直接面会までにさらに1ヶ月
その後も何度か警察署に呼ばれたかな。。。
裁判が民事になるか刑事になるか
私が怪我してるのを放置して逃げたから
刑事になっちゃうかもとか…
そんな話だった気がする。

微妙だったのは
親が相手方の身内とちょっとした顔見知りだったことで

なんとも嫌な出来事だった。


私はこの経験の時ほど

願うと叶っちゃうのかも

と思ったことはない。

実際タヒぬような事故ではなかったけれど
後ろ向きな思考でいると
そんなことが引き寄せられてしまうのではないか、と

昔々

後ろ向きな想像ばかりするから実際悪いことばかり起こるでしょ
あなたにはそういう力があるのだから
前向きな想像してみなよ
そちらが現実化するから

と視える方から言ってもらったことがあるのだけど
それでも私の思考は頑固で
なかなか前向きなものに変わっていかなかった

数年前
前職で大変お世話になった上司が亡くなった

緊急事態宣言が出ており現在は他県に住んでいる私は
元同僚に香典を頼み
葬儀参列は見送った

私が退職後すぐに倒れられて
次から次へと襲いくる病気と戦い
入退院を繰り返していることは
伝え聞いていた

誰だかわからないほど激ヤセして
容姿が変わっている
身体の一部を切断した

などと具体的な経過も側近社員から都度聞き

面会した時に自分が何か失礼な
取り乱した振る舞いをしてしまうのではないかと
会いにいくことを躊躇していた

上司は私に会いたがっているのではないかと
感じながらも
会いにいかなかった


そろそろ危ないかもしれない

もう会話するにも息も絶え絶えだと聞き

ならば手紙を書こう

できるだけ明るく
詳しく病状など知らないふりをして
あの頃の私のままで

退職までに本当にたくさんの会話をし
いつも気遣って可愛がってもらった
感謝も伝えてきたつもりだけど
改めて感謝を伝えたい
伝えねば後悔する

そう思った矢先の
死の知らせだった

いつかはそうなる
とわかっていたはずなのに
酷く動揺し
普通の生活がままならなくなった

毎日朝から晩まで
一日中思い出していたと思う

身体が鉛のように重く
夜はほとんど眠れない

そして49日を迎え
手を合わせたその夜

私は突如血栓症になる

その当時
自分が潜在意識で何を願っていたのか
それを認めたくはない

でもまた、
20代の自動車事故と同じようなことを
自身がやらかしたのではないかと
直感的に思った


本当に
願えば叶う、ならば
闇ばかり見つめないで
光が射す方を見つめる努力を。。。

そっちは眩しいから嫌なんだよって
言わないで
いられたらいいな。




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