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Please adopt meから3年経ったんだ

わあ、今日一番の驚きが。

ワーホリ時代に超お世話になったバイト先がなくなってた…。

いや、正確に言うとお店は残ってたけど、オーナーが変わってスタッフが総入れ替えされてました。

昨年の12月にカナダに戻ってきたときも一番最初に会いに行ったのがこの元バイト先のオーナーだったし、2月位にも一度電話で少し話してたのに。。

ここで働いたことで大変なことも多かったけど、スパルタで英語も学んだし、進学準備費用諸々の$8,000だって9か月ここで一生懸命働いて貯金しました。

ワーホリ中遊んでたメンバーもほとんどバイト先の同僚だったし。
むしろ同僚とシェアハウスしてたし。

ワーホリが終わって彼(現夫)と日本⇔カナダでの遠距離中も、トロントに来る機会があれば必ず寄ってたバイト先。

まさに、ここに来れば誰かがいるという、私にとっては心の拠りどころでした。

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たしか、2016年にワーホリ行きを決めた時の私のTOEICスコアは200後半~300半ば?位。

決めてから行くまでの10か月間、仕事の合間に英会話スクールに通ったりして勉強はしたものの、カナダに降り立ったときのTOEICスコアは400あるかないか…。

それでも向上心と自信だけは人一倍あって、日本人のお友達ともずっと英語で話してたし(今考えれば謎すぎる)、英語環境を求めて最初は超ローカルなお店に履歴書を出してまわってました。

こっちでは履歴書を希望のバイト先まで持って行って、直接オーナーやスタッフに手渡しするのが一般的です。(今も?)

でも当時は履歴書を渡すときに何て伝えれば良いかもわからなかったし、自分の英語力がネックになって仕事も見つかりにくいだろうなと思ったんです。

そこで私は思いました。

履歴書を渡すときに、
英語力で劣る分、情熱だけは人一倍あるという決め台詞を必ず言おう。と。

早速日本語で文章を考えて、それをGoogle翻訳で翻訳して。

あんまり難しくて長い文章だと覚えられないから簡潔でシンプルなやつ。

そして完成した台詞がこちら。

Please adopt me.
I willing to work whenever you want, so please adopt me!

今ならわかります。
これかなりやばいですよね?

adopt me = 養子にしてください

アジア人がいきなり入店して一生懸命自分の履歴書を見せながら
『養子にしてください。いつでも働きますから、養子にしてください!』

……この子どうしたんだろう?
ってなりますよね。

カナダの人も優しいのか、私のことをやばいと思ったのか、誰からも指摘されなかったので、しばらくの間(多分10件位)は自分でも気づかないうちにバイト先探し⇒養子縁組先探しをしていたのでした。

のちに姉とたまたま電話で近況報告をしていた時に、この決め台詞を自信満々に披露したら大爆笑されたのをキッカケに、やっとこの不思議な状況に気づいて笑いがとまりませんでした。w

恥ずかしかったけど、もう二度とこの単語を忘れることはありません。
失敗して覚えるってインパクト大だから良いですよねw
恥ずかしかったけどw

そんな私を雇ってくれた元バイト先。

日本食レストランだけど、私以外は中国人、台湾人、香港人という環境。

お客さんもビックリするくらいローカルで、ほぼ70%カナダ人、30%中国人という英語(中国語?)環境でした。

慣れるまでは出勤前の2時間位PodcastとかNHK Worldを英語で聴いて英語脳にしてから出勤したり、仕事中に出てきたわからない単語は同僚に聞いたり、家で調べたりしました。

帰宅したら、日本から持ってきた中学生基礎の英語本で勉強して、終わったら簡単なディズニー映画を英語で観て …の英語漬けの毎日。

バイト先では英語しか使えなかったから、どうしても理解できなかったり、同僚との意見交換でなかなか自分の想いをきちんと伝えられなくて悔しい思いも沢山したけど、その度にもっと英語の勉強を頑張ればこんな悔しい思いしないんだって、大きなモチベーションに繋がりました。

オーナーとも沢山ケンカしたけど、仕事から離れた場ではお父さんのように親身になって私のカナダでのキャリアアップについて色んなアドバイスをくれました。

昨年12月にオーナーに会ったときも、まだ娘が学生だからあと5年はこのレストラン頑張らなきゃ~なんて言ってたから、いつでもそこに行けば会えると思ってたんです。

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今日元バイト先に足を運んだのは、この大変な状況の中戦ってるオーナーたちへ、テイクアウト注文を通して微力ながらもエールを贈りたかったからなのですが、間に合わず。

新しいスタッフが今月から新体制になったと教えてくれたので、大小はわからないけど例外なく私の元バイト先もコロナが影響したんだろうなと思い、複雑な気持ちになりました。

Please adopt meから3年経って、
あの時カナダで右も左もわからなかった私をadoptしてくれたまさにお父さんのようなオーナーに、いま、私が返せることって何だろう?

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