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大江屋レシピ ビーツのスープ

この年末年始はカレンダーの並びが良くなくて、アパートからほど近い「金曜日の朝市」がクリスマス、元日と2週続いてお休みでした。だからと言って食料の買い出しをしないわけにもいかず、先週は2日に通常営業となった「土曜日の朝市」に行ってみました。

クリスマス以来の朝市なのでものすごい人出。その上、かなり「密」なのに店の人達は顎マスクでお客さんを呼び込む、呼び込む。どうしてマスクを持っていながらきちんと鼻や口を覆わないのか、なぜあそこまでの大声を出す必要があるのか。。ツッコミどころが満載でした。このご時世を考えればあまりにも常識はずれな振る舞いで、いつも行く金曜日の朝市とはちょっと勝手が違う印象でした。

今日は8日の金曜日。近所の朝市が通常営業に戻る日。冷蔵庫の中身もこの一週間でほぼ空になっていたので、この日を待ちわびていました。前日に最後の一個だったビーツをサラダに入れて使い切ったので、ビーツはぜひ買いたい。それともう一つ、手に入れたいと思ったのがフェンネル。

フェンネル(ウイキョウ)は朝市で良く見かけてはいましたが、私は買ったことがなかった野菜。るみさんのツイートに背中を押されてちょっと買ってみようと思い立ちました。

最初の葉物野菜屋さんで買い求めたのがヘッダーにある野菜たちです。今回のビーツはものすごく立派なので一束で3玉だけでした。夏で雨季であるにもかかわらず葉っぱも茎もまぁまぁきれいだったので、切り落とさないでそのままにしてもらいました。

ビーツは根っこのみならず、葉っぱや茎も丸ごといただくことが出来ます。鉄分やビタミンが豊富で、ビタミンAに関しては葉っぱの方に多く含まれるそう。捨ててしまったら勿体無いですね。

ブラジルでは「貧血」と言えばまずはビーツを食べなさい、と良く言われます。ジュースは赤ちゃんの離乳期の、割と早い時期から与えるように指導されるほど滋養に富み、身近な野菜です。

お目当てのフェンネル(ウイキョウ)はこちらでの名前ではerva doce(エルバドーセ、甘いハーブ)と言います。こちらはビーツの束よりは少しお安くて80円しないくらいでした。

このお店での買い物は、この他にちょっと小さめの大根一本とアメリカンレタス(玉レタス)を二つ買って、全部で500円弱。しかも写真のイタリアンパセリはいつもおまけで付いて来ます♡

今回は大江千里さんのレシピを参考にビーツのスープを作ります。(有料記事ですが、材料までは無料で読むことが出来ます。)

肉類が入るボルシチではなく、サラッとしたあくまでビーガンなスープにしたいと思います。

【材料】

ビーツ  (大きいので今回は)1/2個
ジャガイモ 中2個
玉ねぎ 小1個 
にんじん 小1本 
イタリアントマト 1個 
フェンネル 1/4株 葉っぱ少々
水煮にして冷凍しておいたひよこ豆
生姜 少々
エクストラバージンオリーブオイル 
塩胡椒 
野菜スープの素 1/2小袋 
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ひよこ豆以外の全ての材料を適当な大きさにカットして、エクストラバージンオリーブオイルで炒めて豆を加えて煮る。ただそれだけです。今回はほん少しだけ「世界のAJINOMOTO」に助けてもらい、あとは塩胡椒、自然に滲み出る野菜の出汁に味付けはお任せします。

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出来上がりはこちら。ビーツの量が少なめで、他の野菜を色々入れたせいで「命の色」というほど赤い仕上がりにはなりませんでした。でもビーツの自然の甘味と初めて入れてみたフェンネルの爽やかな香りが嬉しいスープとなりました。フェンネルは食感も香りもセロリに近いかも知れません。クレソンやルッコラ、イタリアンパセリなど香りの野菜が大好きな私は、調理中からフェンネルの芳香にクラクラ。すっかりファンになりました。

日本で生のビーツにお目にかかれる機会はまだまだ少ないかも知れません。でも、水煮の缶詰めや瓶詰め、真空パックのものなら比較的手に入りやすいようです。お見かけの際はその他の野菜もお好みでカスタマイズされて是非作ってみて下さいね。


☺︎ブラジルの美味しいモン☺︎

朝市での買い物後のお楽しみといえば、なんといってもPastel(パステル)。パイ生地でチーズ、ひき肉と玉ねぎを炒めたもの、鶏肉や干し鱈をほぐしたものなどの具を包んで油で揚げた大衆的な軽食で、ブラジル人なら誰もが大好き。我が家はかなりの確率で金曜日の昼ごはんがパステルになります。

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(この写真はPastel de frango com queijo catupiry 鶏肉と、カトゥピリというクリームチーズのパステルです。。)

かつては屋台のそばにテーブルセットが置かれていてその場で食べることも出来ましたが、今はテイクアウトのみ。注文するとmolho vinagrete (モーリョ ヴィナグレッチ)という付け合わせが付いてきます。材料は店により色々ですが、トマト、玉ねぎ、キャベツ、イタリアンパセリをオリーブオイル、酢、塩胡椒で味付けしたもので、キャベツ抜きのモーリョは、焼いた牛肉や鶏肉にかけたりもします。お酢の酸味で油物もさっぱりといただけます。


♪本日のおすすめミュージック♪

ブラジル音楽、ボサノヴァの作曲、編曲家であり演奏家、歌手であったアントニオ・カルロス・ジョビンと、アメリカのポップス、ジャズ歌手、俳優でもあり、言わずと知れた大スター、フランク・シナトラの夢の共演。最後のイパネマの娘(Garota de Ipanema)はあまりに有名ですね。歌いながらタバコを燻らすシナトラ。とてもリラックスした雰囲気で、きっと仲の良い友人同士だったのだろうなぁと想像しています。古いフィルムの割に音声もきれいです。どうぞお楽しみ下さい♪

1. Corcovado

2. Change partners

3. I concentrate on you

4. Garota de Ipanema



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