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家族それぞれのお盆(死者の日)の過ごし方

 ブラジルの本日11/2(木)はDia de Finados (死者の日)と呼ばれる、日本でいうところのお盆でした。明日金曜日は基本的に通常通りですが、土曜日との間に挟まれるponte(橋)である金曜日を休みにする職場や学校がほとんど。ということで、今日は誰もが待ち望んだ4連休の初日でした。

 この連休の我が家の過ごし方は?というと、社会人の娘は大学時代からの仲良し4人組でサンパウロ州の海岸へと繰り出しています。娘が車を出し、全面的に運転手を務めるという重責を担いながら。

 今朝は渋滞を避けるため、朝5時半に家を出ました。まずは隣駅付近に住む親友の元に向かいます。その子のアパートに他の友達も集まり現地に向かう段取りでした。出発時刻は6時。道路状況では8時には目的地に着くはず、とは分かってはいたもののやはり親としては心配でした。娘は高速での運転はこれで3度目?なんと度胸のあること。

果たして8時過ぎに「安着」と連絡がありひと安心。

 今回の宿泊先はホテルではなくアパートの一室。3泊4日で自炊生活をするそうです。料理が得意な子もいるので、それぞれが役割分担を果たすというところでしょうか。ベランダからの眺め。左奥に海が見えます。

早速海岸に繰り出す。
心が開放的になる。

 さて、私たち夫婦のお盆の過ごし方といえば、何はともあれお墓参りが基本です。親戚2家族、そして義父、その両親の眠る霊園3か所を毎年ハシゴします。まずは夫の父方の伯父夫婦の眠る霊園へと向かいました。自宅から車で40分ほどでしょうか。
 
 霊園の入り口まであと250メートルというところで車はノロノロとしか進まなくなりました。皆考えることは同じなのでしょう。霊園に着きやっと駐車スペースを確保すると、霊園内の花屋さんへと向かいました。鉢植え6つを購入、そのうちの2つを伯父夫婦の墓前に手向けて来ました。続いて向かった母方の伯母のお墓でも同じように。

 最後に義父の眠る霊園へと赴きます。いつもと同じように、「ファベーラ」と呼ばれるスラム街を突っ切るので、その間はどうしても緊張が走ります。そして無事に到着。

芝生の上のプレートが墓石の代わりです。
いつもと変わらぬ、心温まる風景。

 Capelaと呼ばれる礼拝堂では、お盆のミサが執り行われていました。

 午前中に戻って来られるなら自分も行くかも⁉︎と言っていた息子は、結局起きる気配がなかったので家に置き去りに。ふと思い出してどうしているのか訊いたところ、近所のショッピングセンターにいるということでした。多分、ガブリエラとデートなのでしょう。もう大人なのであれこれ詳しいことは訊きませんでしたが。あまり遅くならないうちに帰って来ればそれで良しとしましょう。

 お墓参りの後は、我々だけだし、東洋人街に行ってお昼に美味しい日本食でも食べるか?と夫が提案してくれたのですが、今回は却下してしまいました。最初の霊園の花屋さんの激混み具合でドッと疲れてしまい、出来るならばこちらの霊園からほど近いショッピングセンターで簡単にお昼にしたかったので。美味しい日本食はまたの機会にということで。

ショッピングセンター内は既にクリスマス一色。立派なトナカイを思わずパチリ。
日本でもお馴染みの、ブラジル製ビーチサンダルのお店、havaianas。確か女性経営者は日系の方。
KitKatのお店。量り売りなのかな。
どこもかしこも激混み。連休で市民が田舎に遊びに行っても、地方から観光客が来ているのかもしれません。
サンパウロのショッピングセンターはアニマルフレンドリー。

 たくさんのわんこたち(偶ににゃんこも)が飼い主と共にぶらぶらとお散歩を楽しんでいます。でも床がツルツルでちょっと歩きにくそう。こちらはわんこのための水飲み場です。いつも思うのですが、トイレはどうしているのでしょう。誘導するまで我慢してくれるのかな?謎です。

 結局、ランチのために入ったのはシュラスコレストランのBarbacoa(バルバッコア)でした。このお店は、東京だと表参道や東京駅前の新丸ビルの中に支店があります。でもこちらのお店は、串刺しの肉のRodízio (食べ放題)ではなく、サラダバープラス、アラカルトで好みの肉(や鶏や魚)を選ぶ形式です。今回は夫がBife de tira (ストリップステーキ)300グラムを一人前だけオーダーし、2人でシェアすることにしました。

最初に出て来たのは各種パン。チーズパン(pão de queijo)ももちろんありました。
サラダバーより(盛り方が雑)。 

 今春は買いそびれてしまったアーティチョークのハートは右上の、赤いペッパーがかかった黄色いもの。真ん中の赤いのはビーツ。茹でて甘酢に漬けてありました。真ん中下の白いものは椰子の芽。その下の赤いのは辛くない唐辛子。左にひよこ豆。ルッコラや緑黒オリーブ。ドライトマト。サラダ風ライス。スモークサーモン。ブロッコリー。レストランのトマトは大きくて甘味が強く美味しい。他に各種チーズなどもありました。

 動物由来のタンパク質を食べられないビーガンの方も、サラダバーだけでお腹がいっぱいになり、肉食人種と同席で食事を楽しむことができます。

メインのbife de tira 。

 こういう肉は家ではなかなか焼く機会はないですね。ソースとしてオイルに漬かった生玉ねぎをかけますが、私はアルゼンチンの発祥の、アサード(焼き肉)用のチミチュリソース(酢、オリーブオイルに玉ねぎ、パセリ、パクチー、オレガノ、ニンニクなどが入っている)が好きです。

 肉は中は良い具合にミディアムレアで柔らかく、美味しかったです。でも、いくら脂を外しても、もうあまり量は食べられないです。シニア層の悲しき宿命のような。。

デザートはスキップでエスプレッソコーヒーを。

 ホントに良いのですか?とギャルソンに念押しされました。エスプレッソコーヒーは堪らなく好き。ビスコッティ付きなのはラッキー。

 食事が終わるとまたお店をぶらぶらと見て回り、夕方になりさらに人が増えて来たのでショッピングセンターを後にしました。今日の歩数は6300歩ほどで、いつもの週末のウォーキング12000歩よりは断然少ないはずなのにドッと疲れてしまいました。久しぶりに人波に揉まれたからでしょうか。今晩は早く寝よう。

 

 皆様も良い週末をお迎えくださいね。

 

 

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