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きっかけ食堂の「Value」を発表します。

こんにちは、きっかけ食堂の弘田です。
サムネイルは、滅多にリアルで会えないきっかけ食堂事務局メンバーの集合写真です。

当日は、会議のために集まるのに、会議以外の話したいことがありすぎて、理事の久保匠さんに「早く、会議をしましょう。」とご指摘いただきました。笑


さて、前段はおいて、きっかけ食堂は2023年7月よりValueを策定し、それに沿った行動を推進することに決めました。
このnoteでは、
・なぜ「Value」を策定したのか
・各「Value」にどんな想いを込めたのか
もあわせて、発表します。


Valueとは?

簡単に説明しますと、きっかけ食堂のVision、Missionを達成するために必要な行動指針、価値観を言語化したものになります。

Vision、Missionはこちらから↓


なぜ「Value」を策定したのか

きっかけ食堂のVision「誰もがどこにいても、地域への想いをカタチにできる世界をつくる。」そして、Mission「想い×コミュニティで、人と地域の関係性をデザインする。」を達成するためには、団体としてどういう行動や価値観を持って活動すれば良いかが重要だと考えます。

その指針が決まれば、それに沿って活動を評価、フィードバックすることでより我々のありたい姿に近づけると思っております。

そして、今回のValue策定では、きっかけ食堂という“コミュニティ”が一人一人の想いを実現を通じて、成長していくことをイメージして考えました。
今後、このValueを関わる全員で体現することで、きっかけ食堂のVision、Missionに近づいていきます。


Value発表します!

今回はValueを4つに絞り、決定しました。経営チームで丸一日話し合い、倍以上あった案を覚えやすくするために出来るだけ少なく、そして、言葉を短くしようと話し合いを進めました。

とても納得感のあるValueになり、今後これを体現していくことがとても楽しみです。紹介させてください。

Value(1)みんなが主役

きっかけ食堂は立ち上げから9年、多くの人に支えられてきました。
そこには、明確に「支援される側」「支援する側」という線引きはなかったと思います。

確かに、東日本大震災の復興支援から始まったため、東北の復興支援という気持ちはありました。ただ、震災をきっかけに今現在まで続いたのは、紛れもなく私たち自身が、関わるすべての人に感謝し、“きっかけ食堂という活動を東北やお客様から支えられて、一緒に東北を、食を楽しみながらやっている”という感覚だったからだと思います。

この気持ちを言葉にすると「みんなが主役」になりました。きっかけ食堂という場に、仕入れ先の生産者や事業者、お客さん、運営スタッフなど全ての関係者が対等に存在し、それぞれの目的を持ち関わっています。

地域への想いをカタチにするために「みんなが主役」になり、みんなでこの団体を作っていくことが、より継続的に、より素晴らしい活動になることを確信しています。


Value(2)やりたいを育む

きっかけ食堂のVision「誰もがどこにいても、地域への想いをカタチにできる世界をつくる。」には、地域への想いを持つこと(やりたいこと)が前提となっております。

きっかけ食堂は代表の原田の小さなやりたいがカタチになり、京都から始まりました。そして今もなお、想いは伝播し、全国に30名近くのボランティアスタッフがいます

では、確固たるやりたいこと、地域への想いがないと、きっかけ食堂には関わることができないのでしょうか。その答えは、NOです。
私たちは、活動を通じて小さな興味がやりたいに変わり、やりたいがやってみるに変わっていくメンバーを多く見てきました。
だからこそ「やりたいを育む」です。

一人一人のペースで、ゆっくりでもいい。できる範囲でいい。
たった一人の小さな想いに寄り添い、ともに悩み、カタチにしていく、応援し合うコミュニテイ、それがきっかけ食堂です。

「やりたいを育む」ことで、やってみた、もっとやりたいが生まれます。そこに関わった人がまた、自分のやりたいを共有し、想いを育てていく。
その想いの連鎖が、Mission「想い×コミュニティで、人と地域の関係性をデザインする。」につながると信じています。


Value(3)ともに挑戦

「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
そんな有名な言葉があります。きっかけ食堂のVision「誰もがどこにいても、地域への想いをカタチにできる世界をつくる。」は正直、本当に達成できるのか?と疑問になるくらいの遠さです。

だからこそ、多様な人を巻き込み「ともに」、そして、今までない在り方や目標に向かって「挑戦」する必要があります。

また、未熟な団体である私たちの見える範囲、知っている範囲だけで活動をやっていても本質的に地域や社会のためになるとは思えません。
だからこそ、活動する上で、地域の人や関係者を巻き込み、多様な視点を持つことは本質的な価値を生むためにも必須です。

この記事を見ているあなたもぜひ、きっかけ食堂と「ともに挑戦」しませんか?いつでも、一緒に活動する仲間を募集しています!


Value(4)継続は力なり

最後の4つ目です。続けることが全てではないということは前提の上で、それでも、この「継続は力なり」をValueに入れました。

きっかけ食堂は学生団体から始まり、できることを続けてきました。決して、大きな活動ではないと思います。ただ、続けてきたことで、見える景色は大きく変わりました。

それはメディア露出や公的な機関からの顕彰もいただく中で「私たちにも、できることがある」という自信と「地域のために、この課題に取り組みたい」という課題解決への意欲と解像度です。

本当に私たちの活動に価値はあるのかと悩む日々もありましたが、ただ、続けることに価値があると信じ、10年近く続けてきました。
だからこそ、食事を提供する活動から、今では、自治体や企業と協働し事業を作ることができる団体になりました。

イベント開催数は200回以上、イベント参加者数は延べ5000人以上、イベント開催実施拠点は10拠点、小さな活動であっても、できることを積み重ねる。その「継続」はいずれ大きな力となり、Visionである「誰もがどこにいても、地域への想いをカタチにできる世界をつくる。」の実現につながっていくと考えます。


以上、Valueの4つの紹介でした。

最後に

改めてお伝えすると、以下の4つになります。
(1)みんなが主役
(2)やりたいを育む
(3)ともに挑戦
(4)継続は力なり
メンバーの中ではこの順番も大事だよね。という話をしました。
そのくらいこのValueには想いがこもっていると思います。

また、この4つのValueを活用した、組織内の評価制度や報酬スキームも検討しております。利益の最大化ではなく目的志向のNPO法人だからこそ、誰かが無理して活動するのではなく、一人一人が個人の成長と組織への貢献に納得感を持って活動することにコミットしていきます。

そして、この4つを軸に行動していくことで「これがきっかけ食堂らしいよね」と言えるような団体の文化を生み出しVision、Missionの達成を目指していきます。

来年、2024年5月には設立から10年になります。
きっかけ食堂が、きっかけ食堂らしく、地域や社会に価値をもたらすための礎に、今回のValueがなることを願って活動していきます!

引き続き、よろしくお願いいたします!


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