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世界の片隅で愛は叫ばない

2月18日(木)

今日はオフ日。郵便局に原稿を預けた帰り道、まさに今、都立公園のだだ広い野原のど真ん中にいる。

コロナ自粛のせいか、1年前とは打って変わってほとんど人がいない。つい12ヶ月前までは子どもたちの黄色い声が公園を包み込んでいた。しかし今、僕の目の前にはランナーと、走り回る犬と太極拳しているお爺さんしかいない。いっそ、ダッシュしてでんぐり返ししたくなる気持ちを抑え込む。背中が汚れるのが嫌なのだ。

とっても静か。ブルートパーズ色の空に、乾いた芝生と常緑樹との共生は、世界の片隅を彷彿させるようで心地良い。出来ることなら、この世界をガラスケースに入れて持ち帰りたい。

陽射しが、僕の黒いコートの背中に熱を供給してくれる。だから顔と手足が冷気にまとわれても眠気を誘ってくるのだ。冬の恵みを血液中にまで存分に浸らせて「この時間がいつまでも続けばいいのに」なんて思った。

ゆらゆら。ゆらゆら。

強いて悔やむなら、この贅沢な空間を共有してくれる人がいないくらい。きっと楽しかったろうにな。思わず愛を叫んでしまうかもしれない笑。

さあ、もっともっと綺麗に心を洗濯しておくれ😊

もう少しだけ、もう少しだけ、この大きな舞台の上で目をつむっていよう。

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