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いい音しか残れない | RIDE ON TIME

ツアー発表に新アルバムまで!
今年は達郎さんイヤーになりそうな予感...

そんな期待に胸を膨らませながら過去の名盤を聴いていたらマクセルのキャッチコピーが飛び込んできました。


山下達郎『RIDE ON TIME』


『RIDE ON TIME』と聞くと達郎さんの内股ポーズが印象的ですが、初回はマクセルとのタイアップでフェイスカバー仕様になっています。
(CMが懐かしい。とか言って自分はまだ生まれてないんですけどね。)

いい音しか、残れない。

たかが企業のキャッチコピーなんだけど、
「残れない」と言い切られてしまうと
業界の残酷さみたいなものを感じてしまうのと、達郎さんと並んでこの言葉を出されると説得力が出てきてしまう。

最近、音楽を聴いていて自分が好きな音楽を選んで聴いているつもりでも、
レーベルのプロモーション戦略やマーケティングによって、
音を聴かされているんじゃないかと思う時がある。

もちろん、アーティスト自身の発信の場合もあるが、それとは別にアーティストも知らないところで、いつの間にか音を聴かされている感覚。
自由だった音楽が情報として受動的に滝のように降りかかってくる感覚。

音楽はエンタメでありアートであるはずなのに、いつの日かただの情報となり一時の感情によって消化されるものになりつつある。

一方で、良くも悪くも音楽の聴き方がカジュアル化して、それによって聴き手には選択肢が増え、より自分好みに音楽を聴けるようになった。

だから今は聴きたいように聴けばいいし、流行りの音楽も流行るだけ流行ればいいとさえ思う。

だって、結果「いい音しか残れない」のだから。


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